ファクトリエ - 世界に誇る「Made in Japan」

100本の白デニムを抱えて岡山から東京を移動した男

100本の白デニムを抱えて岡山から東京を移動した男
100本の白デニムを抱えて岡山から東京を移動した男
ファクトリエ紹介
2020.10.19
小林 正樹
こんにちは。お笑い担当の小林です。
ファクトリエメンバーの素顔に迫る「メンバー紹介」のコーナー!

ご紹介するのは、2018年3月に入社した岡田修二さん。

ファクトリエの商品企画チームとして提携しているアパレル工場と協力しながら、最前線でものづくりに励んでいるメンバーです。社内でも「生地オタク」としても有名で、ちょっと気になる生地の洋服があったらつかまれます(笑)。
そんな岡田さんが考えるアパレル業界の現状やこれからのファクトリエで叶えたい夢まで、根掘り葉掘り聞いてみました!
前職は繊維商社勤務。
ブランドと工場の橋渡し役として奔走
岡田さんって、工場とやりとりして素材や縫製の仕様を決めたりするとき、とても楽しそうですよね。
そうですね。もともとものづくりが好きなんですわ。(岡田さんは関西出身なので、ところどころ関西弁が出ます(笑))
やっぱり工場さんのこだわりとかが気になっちゃうわけですね。
はい。商品を作る上でも各工場のみなさんの得意な技術や設備だったりを生かせるように考えながら作っていくっていうのは、すごく楽しくてやりがいを感じています。
ちなみに、前職もそういうものづくりに触れるお仕事でしたよね?
繊維商社で働いてましたね。
簡単にいうと、アパレルブランドと工場をつなぐ仕事って感じ?
アパレルブランドの要望を、実際にそれを作る工場に依頼して生産するといった、言わば橋渡しのような存在ですね。
ブランドと工場の間にいた岡田さんだからこそ分かることとか、自分が感じていたアパレル業界の現状とかが気になります。
“工場を守りたい”そう思う商社マンは
生産者に寄り添った考え方に惹かれた
実際に工場とブランドの間で流通を担っていた立場から、実際に感じていたことってありますか?
間にいるからこそ色んなことが見えてきてしまうんです。
見えてくること・・・
それこそアパレルブランドの依頼に沿って正しい見積もりを出しても、相手にされなかったり。そうするとどんどん安い値段交渉になって、そのしわ寄せが全部工場さんの負担になっていく。
工場の利益が下がり厳しい状況になっていくのはつらいことですが、岡田さんの立場的には、ブランド側も工場側もどちらのことも取り持たなければならないですよね?
そうなんです。なのでとてもつらかったですし、“これって本当に正しいことなのだろうか”と考えることが増えました。
ちなみに・・・ちょっと失礼に感じさせちゃうかもしれませんが、そういうしわ寄せがきてしまうのって、中間業者がアパレルブランドに応えるために工場に無理な価格で要求してしまっているから、という意見があってもおかしくないように感じますが・・・どうなんでしょう?
そう見えてしまいますよね(笑)。でも、工場さんに対して、中期的な生産計画を約束したり、閑散期のキャパを埋めるために走り回ったり、クレームや値引きが発生した時はクッションにもなりました。
中間にいる存在がただ右から左にものを流すんじゃなくて、ちゃんと価値を発揮していたのも事実、ということですね。
社風や人にもよりますが、間に入ることによって工場さんの壁になるというか。ものづくりがほんとに好きなので、工場さんのことを守りたいと思っていました。とはいえ、そう簡単にもいかず、本当に難しい立場だったと思います。
“応援”という気持ちが
いつしか“加わりたい”に変わる
そういう悩みを抱えていたとき、テレビ東京系経済番組「ガイアの夜明け」でファクトリエを知ったんです。
ガイアの夜明けやカンブリア宮殿を通してファクトリエを知っていただく方は多いですが、岡田さんもでしたか。
はい(笑)。で、たまたま訪れた(当時の)ファクトリエの横浜元町店で、代表の山田さんにお会いすることができて。そこでお話をしたことからますます関心を持っていきました。
そういえば、岡田さんはまだ社員じゃなかったときに、うち主催のイベントとかで何度かお見かけしていた気がします。
そうなんすよ。工場サミットとか、山田さんからもお誘いいただいたりしましてね。そうやってかかわりが増えていくうちに、ちょっとずつ気持ちも変化していったんですわ。
▲ファクトリエではストーリーブックのモデルも務めている(た)岡田さん

気持ちの変化というのは、社員になりたい!みたいな?
はい。今まで色んなブランドを中間業者としてみてきたけど、ファクトリエは応援したくなるブランドやったんですよね。最初は“面白いブランドだな”と応援者のような気持ちで眺めていましたが、ファクトリエの「直接生産者と繋がるモデル」でも、工場とのやり取りがきちんとできる人が必要なのではないかなって考えたりしてて。
入社する前からファクトリエのことをすごく考えていたわけですね。
そうなんです。そのとき、「ファクトリエ側から考えてるやん!」と、自分にハッとしました(笑)。
ちなみに、岡田さんの気持ちを最も動かしたのは何だったんですか?
ファクトリエの“生産者に対する考え”ですね。
ほぉ。
アパレル業界に入って、服を一着完成させることさえすごく手間がかかることを身をもって実感していましたが、ファクトリエの“生産者とお客様は平等”っていう考えはすごく響きました。
同じ立場だということですね。
そうです。上下関係にどうしてもなってしまっていたあのジレンマから、やっと解放された気分でした。
転職は、そんな自分に全力で向き合おう!っていう感じですかね。
ですね。膝を叩いて“いっちょやってみるか!”みたいな感じでしたね(笑)。
今まで見ようとしなかったものが
今なら見える
ちなみに、2020年10月で2年半くらい勤められていますが、ぶっちゃけどうですか?入ってみたときの気持ちや、2年ほど働いて感じてることなど。
前職ではもっと工場さんから出される条件ばかりを優先して見ていました。でもファクトリエに来てからは、“何か学びはないかな”とか“ひょっとしたら面白いものあるかも”と好奇心が増えましたね。
岡田さんはお問い合わせがあった工場の商品や技術は必ず見るって聞いたことがあります。
以前だったら見ようともしてなかったことも、今は貪欲に見ています。
そういえば、ファクトリエの大人気アイテム「和紙ソックス」を作る東洋繊維さんも、“岡田さんからの声があったからこそ今がある”みたいに工場の水谷さんがおっしゃってました。
うれしいです。今までの知識は中途半端で、自分は何も知らなかったことに気が付いたんですよね。だから色んなものをできるだけたくさん見たい。こんな風に考えられるようになったのも、学習意欲が高いファクトリエの仲間の影響ですね。
お褒めいただきありがとうございます(笑)
コットンパンツ100本を抱えて
岡山から東京へ
ちなみに、この2年半で岡田さんのお気に入りアイテムってありますか?
やっぱり、水や汚れを弾く「ずっときれいなコットンパンツ」ですわぁ。
相当テレビやメディアでも取り上げられたやつですね。その理由は何ですか?
と~~に~~か~~く~~、一番苦労したからですね(笑)。かなりの挑戦だったので工場さんとも企画の段階からたくさん話し合い、試行錯誤を繰り返しました。
そんなに大変だったんですね・・・。
僕もファクトリエに入ったばかりだったので、なかなかうまくいかないことがほとんどで。当時のことは一生忘れないですね。販売公開した日付の4月2日も。
公開日を覚えてるのは相当マニアックですね(笑)。それだけ強い思い出。
はい。物がどうこうというより、この商品にはまさに“思い出”が溢れてるんです。そんな想いが穿いた人にも伝わると嬉しいです。
その思い出とは具体的にどんな内容なんですか?
実はですね、かっこいいお話ではないとは思うんですけども、生産が追い付かず、時間が無かったので岡山県の児島にある工場さんまでこのパンツを取り行ったんですよ(笑)。
あ・・・っ!たしかになんかスーツケース何個か持って出かけていった後ろ姿は覚えてます!あれ、何本手で運んだんですか?
できたてほやほやのパンツ、、、100本です(笑)。商品が出来上がるのを待って、最終検品を手伝ってできあがったパンツたちを抱えて岡山を飛び出しました。
100本(笑)。
それだけじゃなくて、東京に帰ったらすぐに銀座の郵便局からお客様のもとに出荷したんです。大変でしたが、お客様に届いてこそのパンツなので、本当に良い思い出です。
そんな思い出がたくさんつまった「ずっときれいなコットンパンツ」も、今となってはファクトリエを代表する商品のひとつになりましたね!
転職をして改めて
“人との縁”を実感した
ではメンバー紹介恒例の「座右の銘」のコーナー!
そうですね・・・「一期一会」ですね。
意味としては、「一生涯にただ一度会うかどうかわからぬほどの縁、出会いを大切にすることのたとえ」とありますね。
この言葉は転職をしてから実感することが多くありました。さっきも話したように、ファクトリエに入ってから本当に大変で目まぐるしい日々だったんです。
噂で聞いたところによると、入社したその初日は東京オフィスではなく、新潟にいたらしいですね(笑)。それくらい全国回っていた感じですね。
こばさん、よぉ知ってはりますねぇ(笑)。でも、そんな時に前職の上司や同期、後輩が相談に乗ってくれて、精神面でも実務面でもたくさん助けていただきました。
前職でも慕われていたんですね。
今までは一緒に仕事をする当たり前の存在だったので、特別に考えることはなかったんですけど、こうして離れた環境になって有難さを実感しました。本当に感謝でいっぱいです。
(なんか、良いこと言ってるな、岡田さん)
新しい商品を考える時も、素材や生地のことでアドバイスをいただいて、それがファクトリエの商品にも生かされてたりするんですよね。
そういう素敵なつながりに気づけたことが最大の収穫だったのかもしれませんね。
それから新しい出会いにも刺激を受けています。代表の山田さんからインターンも含め、学習意識が高くて、みんな面白い。週の始まりの朝に毎回行う「ビジョントーク」や「読書トーク」も毎回面白くてワクワクしますよね。そんな出会いにも感謝したいです。
ビジョントークは代表山田が前週の学びや感じたことをメンバーに共有する時間。読書トークは持ち回りでおすすめの本を一冊紹介する時間、ですね。
“人の縁”と“新しい出会い”にとても助けられながら走ってきてるって感じですね!これからもお願いします!
ファッション業界もアイロン好きも
幼いころの原体験が始まり
岡田さんが語る語る(笑)。
えらいすんまへん(笑)。
堀井さんにもインタビューで聞いたんですが、「語れるもので日々を豊かに」というファクトリエのMISSIONにあるとおり、岡田さんの中で、語れるものってありますか?
アイロンですね。2週間に一度くらいのペースで、休日にアイロンがけを行うのが習慣です。
アイロン!やってそうです!(笑)。絵が浮かびます!
アイロンで大事なのは“重み”だと思ってて、今は軽いやつが多いと思うんですけど、ある程度の重みがないとシワも伸びづらいし、かけにくい。
疲れそう・・・。
こばさん・・・。僕が愛用しているのはこの「T-Fal」のもので、これはスチームの威力も抜群でもう10年以上使っています。
アイロン10年ですか!このインタビューを読んだ方の中にはT-Falのスチームアイロンを探される方もいるかもですね。
アイロンがけって「服との会話」なんですよね。
出た!岡田語録。
綺麗にプレスしようと思うと、結構向き合わないといけなくて、変なかけ方すると変なとこにシワがよったりする。形やくせなどを理解してないと意外と難しいんですよ。それが面白いです。特に新しい服の時はウキウキします。
生地マニアだとは知っていましたが、マニアがたどり着く先はアイロンの世界なのかもしれませんね。私も見習います。岡田さん今日はありがとうございました!
いや、ちょっとこばさん。もうちょっとだけアイロンの話させてください。
え・・・。どうぞ。
アイロンもそうですし、洋服の世界が好きなのもそうだと思うんですが、きっかけはたぶん、僕が小学校の時に、母親が家で縫製の内職をやっていた体と思うんです。
原体験があるんですね!
なので、アイロンがけの姿やミシンのガタガタという音が日常でした。その時のスチームの匂いとかもよく覚えています。だから今でもアイロンをかける時の匂いは結構好きなんですよね。
懐かしそうに思い返してますねぇ。音だけでミシンメーカーとか言い当てられそうですね!
母はよくテレビ番組の『新婚さんいらっしゃい』を見ながらアイロンをかけていました。なので僕も休日の昼過ぎにテレビを見ながらアイロンをかけている時間が特に癒されます。こばさんも大阪出身やからなんとなくわかりません?
・・・悔しいけど、その気持ちはわかっちゃいます(笑)。
▲新婚さんいらっしゃい的なポーズをしてくれました。

で、実は原体験でいうと、まだありましてですね・・・(笑)。
超ロングインタビューになっておりますが、この際、聞いちゃいましょう!
ぼく自身の「青臭い時代」の思い出話なんですがね・・・・高校はアルバイトが禁止だったんですが、家の近所にあった「縫製工場」で実はこっそり働いていたんです。
高校生の時から縫製業界にいたんですね!完全に人生ものづくりですね。
家の近所だったらバレないだろうと思って(笑)。そこでアイロンがけをやってたんですよ。
幼いころに触れたものって、大人になってからも苦じゃなくできますよね。
ですよね。なので、スチームの匂いは高校時代のアルバイトも思い出します。安い給料を持って、その工場にいた洋服好きの同級生と一緒に服を買いに行ったのはいい思い出。
ちなみに、スチームの匂いを思い出すということですが、どんな匂いなんですか?
「柔軟剤と水のカビ臭い匂いとコットンの匂いが入り混じった匂い」
難しい!(笑)。でも何となくですが分かる気がします。読者の方からもスチームの匂いはどんな匂いなのか、募集してみたいですね。
ですね。面白い表現がありそうです。
(そろそろ終わらないとこの人ずっとしゃべり続けるぞ・・・)
岡田さん、今日は熱いお話をありがとうございました!
47都道府県の工場を訪問したい!
最後にこれからの野望について聞いてみると、「メイドインジャパンの工場を47都道府県制覇したいですね。まだまだ眠っている素敵な工場さんを見つけたい。そして次のヒット商品を作ること。さらには、このファクトリエが考える、“作り手の想いを大切にした価値軸”がどんどん広がって、もっと真似されていけばいいなって思います!」

とのこと。

どこまでもものづくりな男です。

ファクトリエの商品は、工場とファクトリエの商品開発チームが一生懸命に作りあげたものばかりです。

今回書ききれなかった想いもまだまだありますので、岡田を店舗などでお見かけした際はぜひ熱い話を聞いてみてくださいね!
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小林 正樹
お笑い担当としてファクトリエに笑いを届けています。メルマガや商品ページの文章作り、熊本本店の店長でもあります!熊本にいるからこそ九州の工場さんに会いに行って直接お話を聞いたり、現場からしか伝えられない熱さをお届けしています!