• カテゴリで探す
  • 価格で探す
  • 在庫で探す

自称“鞄バカ”が挑む、世界的に希少な純白バッグ製作秘話

自称“鞄バカ”が挑む、世界的に希少な純白バッグ製作秘話
自称“鞄バカ”が挑む、世界的に希少な純白バッグ製作秘話
工場・職人紹介
中島 佑太
こんにちは。ファクトリエ銀座店・コンシェルジュの中島です!(ゆさんと呼んでください!)

ものづくり好きの私。なので提携工場の皆さんとお話するのは大好きなんですが、なかなか遠方の職人さんには会えません。しかし、リモートが当たり前になったということで、オンライン取材をさせていただけることに。

今回取材したのは、兵庫県豊岡市で異例の“純白バッグ”を手掛ける「コニー株式会社」の西田社長。
兵庫県豊岡市といえば、ファッションに詳しい方にはピンと来ると思いますが、「豊岡」といえば日本一のバッグの生産地として有名な街。実は、豊岡のバッグ作りの始まりは“古事記”にまで遡るそう(なんと1000年以上前!)。この地で45年以上バッグ作りを続け、新しい挑戦をスタートしたのが「コニー株式会社」なんです。そして、そんなコニーが新たに始めた自社ブランドが「クリーザン」。地元豊岡の来日山(くるひざん:方言でくりいざんという)から名付けた愛が溢れるブランド名です!
白はバッグ作りには向かない!
だからこそ挑戦した純白バッグ作り
コニーの工場内を見ると、まるで医療施設かのように白いのが特徴。職人が多い豊岡でも「ウチだけやな!」と語る西田社長のお話通り、白衣まで着ているのです。それは、“白いバッグを汚さない”ため。最初はいろんな人に「バッグやものづくりに白は向かない」と言われていたようですが、「だからこそやる!」と白いバッグ作りをスタートさせました。

確かな技術と自信があったらこその決断ですが、最初は課題が多く、試行錯誤の連続。今ではその想いと技術が詰まったものづくりに、熱狂的なファンが出来るまでになりました。
特にこだわっているのが“素材”。一般的なOEM(他ブランドの受託生産)の場合、コストの関係上、理想的な素材が使えないそう。ただ、自社ブランドであれば最高の素材を使えると考え、徹底的に素材にこだわった自社ブランド「クリーザン」を立ち上げたんだとか。レザー好きをも唸らせるイタリアの高級革を贅沢に使用。ほのかに光沢がかったシュリンクレザーはキズが目立ちにくく、程よく肉厚。そのため日常使いにも安心して使えます。何より一度見たら忘れられない“白さ”。
“一番いい”と思えるものだけをやる
白いものを扱えるということは、仕入れてから完成まで、徹底した生産管理と手間があってこそ。ファスナーやメタルパーツも最高級。「自分たちが一番良いと思えるものやないと」と一切の妥協はありません。

他の工場からすると驚くべき技術とこだわりがあるクリーザンのバッグですが、「自慢できる設備や技術は特にない!自慢はウチの職人や。宝や。」と誇らしげに語りながらも、西田社長の照れくさそうなその表情が、とても印象的でした。

さてここからは対談形式で西田社長との対談をお届けしていきましょう!
OEMでは使えないような
素材へのこだわり
クリーザンのカバンのこだわりはどんなところですか?
一般的なOEM生産だと、寸分たがわず企画書通りに作っても、“あれ?”という出来になることが多い。やっぱり素材などのコストをケチるとあかん。だからウチは絶対に良い素材を使おうと決めて、レザーからファスナー、メタルパーツまで徹底してこだわっている。
クリーザンのカバンはめちゃくちゃ高級感ありますよね。圧倒的な存在感がある。
ビックリするくらいの値段の素材を使ってる。
頑張って売ります!!笑
まるで医療施設のように
清潔な生産管理
工場内が真っ白ですね、壁も棚もミシンも目に見えるものすべてが白い!まるで医療施設みたいですね!
やっぱり“白”を扱うということはそれだけ徹底しないといけないんや。豊岡でウチだけなんとちゃうかな?職人が白衣着てるの。
白衣めちゃくちゃカッコイイですね。しかもその白衣が全然汚れていない…!さらに白い手袋まで!ミシン使うとき滑ったりしないんですか?
いや、大丈夫ですよ笑 だんだん新しい技術を身に付けていっているので、前は出来なかったことが出来るようになったり。
元々超技術あるのに、上を目指すチャレンジ精神、僕らも見習います!
あはははは(照れくさいでほんまやめてやぁ)
多くの工場が職人不足に苦しむ中
毎年若手が入社するその理由
お若い方多いですね?
80歳の名人に教えてもらうのも良いけど、ウチではリーダーに30歳前後の若いのを任せている。それがいいんちゃうかな?あとは自分のことを“鞄バカ”いうんてんやけど、城崎にカフェ始めたり、単純なものづくりだけとちゃういろんなことやってるのもええんやないのかな。ハンバーガーめっちゃ売れんねん!
萎縮してしまったりもありますよね。め、名人…!みたいな。全国の工場見てますが、珍しいというか、今まで見たことない社風ですね!(ハンバーガー!?食いてぇ?)
ウチでは機械より人を大切に育てたいと思っているから、そういうところに魅力を感じて入ってきてくれるのもあるんちゃうかな。キャッチフレーズは“一騎当千”や!
おぉ!カッコイイ!!ファクトリエも若い社員と少人数ですが、僕らも見習って全員で“一騎当千”目指します!(僕も山田さんより前に…!)次は鞄バカの作るハンバーガー食べにお邪魔します!ありがとうございました!!

本当はまだまだ西田さんとのお話は続くのですが、書き切れないので今日はこのへんで(笑)。

次回の工場インタビューもお楽しみに!
この記事にいいね
中島 佑太
銀座店の中島です。工場・職人の凄さやこだわりを伝えるために、サイトや百貨店での催事、そしてYOUTUBE等いたるところに出没しています。ゆさんと呼んでください!とにかく語りたい人間なので、たくさん動画をご覧くださいね!