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大阪で2日間限定ショップ開催!3月1日(土)・2日(日)
今回は汗とかゆみの関係と原因について探っていきます。汗が出る毛穴「汗腺」であるエクリン腺とアポクリン腺の違いも解説、汗によるかゆみ対策になる肌に優しい洋服の素材についてもご紹介します。 あせもや湿疹があるわけではないけど、汗をかくとチクチク・むずむずかゆくなることはありませんか?今回は汗とかゆみの関係性、かゆくなる原因と対策についてまとめました。
汗をかくとかゆみが増すのはなぜでしょうか? 実は、汗そのものがかゆみを引き起こすわけではありません。かゆみの主な原因は、汗に含まれる刺激物質や菌が肌に残り、炎症を引き起こすことが原因です。この症状はエクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺が関与しています。 エクリン腺は体温調節のための汗を分泌し、アポクリン腺はストレスや情緒的な刺激によって刺激された汗を分泌します。アポクリン腺は特に脇や耳の下、乳輪周辺、外陰部などに多く存在し、その汗は脂質やたんぱく質を多く含みます。皮脂やたんぱく質の多い汗は、菌の繁殖に適した環境を作ります。そのため、アポクリン腺からの汗はかゆみの原因になりやすいのです。脇などが特にかゆい人はアポクリン腺から出る汗が原因です。 エクリン腺から出る汗の99%は水で、残りの1%に塩分などのミネラルやたんぱく質を含んでいます。それでもかゆみが出る人はいらっしゃいます。 肌が健康な方ではかゆくならない人もいるし、汗をかいて長時間経っていなくてもかゆい人もいます、その原因はどこにあるのでしょうか?
肌の表面、つまり表皮には、油と水が網の目のようになった「バリア機能」があり、刺激物の侵入を防いでいます。 汗の中には皮脂やたんぱく質や、塩分、抗菌物質、マラセチア(カビの一種)などの成分が含まれます。しかし、30分~1時間の時間が経つと、抗菌力は失われてしまうと考えられています。その結果、汗の成分がかゆみの原因となる皮脂やたんぱく質、塩分、細菌などの刺激物が優勢になってしまうのです。肌のバリア機能が正常であれば大丈夫ですが、バリア機能が下がっていると、かゆみや炎症を引き起こす可能性があります。詳しくは、皮膚科医大矢先生のインタビュー記事をお読みください。
肌のかゆみの原因と対策とは? アレルギー科医「大矢先生」にわかりやすく教えていただきました https://factelier.com/contents/16071/
つまり、かゆみの原因は、汗の長時間滞在と肌のバリア機能の低下両方から考えなければなりません。かゆみのタイプによって原因が違う可能性があるので、一覧表を参考にしてください。
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汗でかゆくなる人にとっては、汗や肌のケアと合わせて洋服の素材選びも重要です。以下の3点はいますぐできる対策ですので、ぜひお試しください。
汗をかいた時に、汗をきちんと吸い取ってくれる機能がある下着が良いです。汗に残った刺激になる塩分やたんぱく質が肌に刺激として入らないよう、汗をきちんと吸収してくれることが望ましいです。 ただ、吸収したとしても、汗で湿っている状態が続くのは良くありません。湿っている状態が続くと、皮膚に塩分がまた戻る可能性があります。また、皮膚の表面の湿度も上がるため、カビの問題も出てきます(カビは湿度を好みます)。また、皮膚の温度も低下します。皮膚の表面温度が下がると免疫は低下するため、その点から考えても濡れている状態が続くのは決して良くありません。 つまり、汗はしっかり吸収してほしいが、いつまでも湿った状態ではいてほしくないわけです。
天然繊維である綿は肌にやさしいのですが、汗をしっかり吸ってその後の渇きが悪いです・・・
汗をかいた後に問題となるのは、残った古い脂と刺激になる塩分やタンパク質です。タンパク質にはマラセチア(皮脂などを好む酵母様真菌=カビ)の成分も入っているため、シャワーで清潔に保つ必要があります。特に汗をかく夏は、シャワー浴を頻繁にやるだけで、お肌の状態はずいぶん良くなります。 実は、シャワー浴をする人としない人を比べた研究があり、シャワー浴をした子どものほうが、明らかにアトピー性の状態が良くなる、という比較研究があります。 毎回石鹸で洗うと大変ですし、皮脂も落ちてしまうので、石鹸は1日に1回使えば十分です。
参考:肌のかゆみの原因と対策とは?アレルギー科医「大矢先生」にわかりやすく教えていただきました https://factelier.com/contents/16071/
前にも述べましたが、汗がただ出るだけではかゆみはありません。汗の中には抗菌物質と雑菌が含まれますが、 30分~1時間の時間が経つと、抗菌力は失われて、細菌が優勢になってしまうのです。 特に、黄色ブドウ球菌はいろんな毒素を出します。それが炎症を悪化させることにもなります。炎症でバリア機能が下がっている場合は特に、マラセチアや塩分などが刺激になり、かゆみの原因になります。アトピー性皮膚炎の方の場合は、黄色ブドウ球菌が皮膚の表皮の上に乗っかっているだけではなくて、実はその中にも入り込んでいる、ということが分かってきました。
全ての保湿剤(軟膏クリーム)がそうだとは言いませんが、少なくとも日本でよく使われている保湿剤に関しては健常成人の試験データがあり、保湿剤を「朝・夜に塗る場合」と、「1日1回だけ塗る場合」との比較研究があります。毎日少しずつ差がついてきて、1週間~2週間ぐらいで、明らかに有意差が出てきます。バリアの強化では、朝・夜に一日2回塗っている人のほうが、1日1回だけ塗る人よりも高いのです。1日に2回スキンケアをすることをお勧めしています。
今回は汗とかゆみの関係性や原因についてご紹介しました。 汗自体がかゆみを引き起こすのではなく、汗に含まれる刺激物質や菌が肌に残り、炎症を引き起こすことが分かりました。特に、バリア機能が下がっている肌には刺激があること、アポクリン腺から出る皮脂とたんぱく質の多い汗は細菌が増えやすく、その働きがかゆみと密接に関連していると言えます。 汗に含まれる刺激物質が肌に残ると、かゆみや炎症が生じる可能性があります。同様に、菌の存在もかゆみを悪化させる要因となりますので、適切なケアが必要です。 さらに、肌が弱い方にとっては洋服の素材選びも重要です。肌に優しい素材として汗をきちんと吸収し、放出してくれることが重要です。天然繊維は、通気性が良く汗を素早く吸収してくれますので、かゆみの軽減に役立ちます。快適な日常を送るために、適切なケアと素材選びを心がけていただきたいと思います。皆さまの健やかな肌づくりを応援しています。
買って間違いなし!ファクトリエのマストバイ
汗をかくとかゆい!
汗とかゆみの関係・原因と対策
今回は汗とかゆみの関係と原因について探っていきます。汗が出る毛穴「汗腺」であるエクリン腺とアポクリン腺の違いも解説、汗によるかゆみ対策になる肌に優しい洋服の素材についてもご紹介します。
あせもや湿疹があるわけではないけど、汗をかくとチクチク・むずむずかゆくなることはありませんか?今回は汗とかゆみの関係性、かゆくなる原因と対策についてまとめました。
汗とかゆみの関係・原因とは?
汗をかくとかゆみが増すのはなぜでしょうか?
実は、汗そのものがかゆみを引き起こすわけではありません。かゆみの主な原因は、汗に含まれる刺激物質や菌が肌に残り、炎症を引き起こすことが原因です。この症状はエクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺が関与しています。
エクリン腺は体温調節のための汗を分泌し、アポクリン腺はストレスや情緒的な刺激によって刺激された汗を分泌します。アポクリン腺は特に脇や耳の下、乳輪周辺、外陰部などに多く存在し、その汗は脂質やたんぱく質を多く含みます。皮脂やたんぱく質の多い汗は、菌の繁殖に適した環境を作ります。そのため、アポクリン腺からの汗はかゆみの原因になりやすいのです。脇などが特にかゆい人はアポクリン腺から出る汗が原因です。
エクリン腺から出る汗の99%は水で、残りの1%に塩分などのミネラルやたんぱく質を含んでいます。それでもかゆみが出る人はいらっしゃいます。
肌が健康な方ではかゆくならない人もいるし、汗をかいて長時間経っていなくてもかゆい人もいます、その原因はどこにあるのでしょうか?
汗とかゆみの関係は「表皮のバリア機能の低下」が原因に
肌の表面、つまり表皮には、油と水が網の目のようになった「バリア機能」があり、刺激物の侵入を防いでいます。
汗の中には皮脂やたんぱく質や、塩分、抗菌物質、マラセチア(カビの一種)などの成分が含まれます。しかし、30分~1時間の時間が経つと、抗菌力は失われてしまうと考えられています。その結果、汗の成分がかゆみの原因となる皮脂やたんぱく質、塩分、細菌などの刺激物が優勢になってしまうのです。肌のバリア機能が正常であれば大丈夫ですが、バリア機能が下がっていると、かゆみや炎症を引き起こす可能性があります。詳しくは、皮膚科医大矢先生のインタビュー記事をお読みください。
肌のかゆみの原因と対策とは?
アレルギー科医「大矢先生」にわかりやすく教えていただきました
https://factelier.com/contents/16071/
かゆみのタイプ別原因一覧
つまり、かゆみの原因は、汗の長時間滞在と肌のバリア機能の低下両方から考えなければなりません。かゆみのタイプによって原因が違う可能性があるので、一覧表を参考にしてください。
\汗かき敏感肌さんに!汗ムレ対策・やわらか天然繊維で快適⁄
汗によるかゆみを抑えるための対策
汗でかゆくなる人にとっては、汗や肌のケアと合わせて洋服の素材選びも重要です。以下の3点はいますぐできる対策ですので、ぜひお試しください。
1)汗をよく吸って、すぐに乾く下着を着用する
汗をかいた時に、汗をきちんと吸い取ってくれる機能がある下着が良いです。汗に残った刺激になる塩分やたんぱく質が肌に刺激として入らないよう、汗をきちんと吸収してくれることが望ましいです。
ただ、吸収したとしても、汗で湿っている状態が続くのは良くありません。湿っている状態が続くと、皮膚に塩分がまた戻る可能性があります。また、皮膚の表面の湿度も上がるため、カビの問題も出てきます(カビは湿度を好みます)。また、皮膚の温度も低下します。皮膚の表面温度が下がると免疫は低下するため、その点から考えても濡れている状態が続くのは決して良くありません。
つまり、汗はしっかり吸収してほしいが、いつまでも湿った状態ではいてほしくないわけです。
メリノウールの吸湿・放湿性
天然繊維である綿は肌にやさしいのですが、汗をしっかり吸ってその後の渇きが悪いです・・・
2)適宜シャワーやふき取りで体を清潔に保つ
汗をかいた後に問題となるのは、残った古い脂と刺激になる塩分やタンパク質です。タンパク質にはマラセチア(皮脂などを好む酵母様真菌=カビ)の成分も入っているため、シャワーで清潔に保つ必要があります。特に汗をかく夏は、シャワー浴を頻繁にやるだけで、お肌の状態はずいぶん良くなります。
実は、シャワー浴をする人としない人を比べた研究があり、シャワー浴をした子どものほうが、明らかにアトピー性の状態が良くなる、という比較研究があります。
毎回石鹸で洗うと大変ですし、皮脂も落ちてしまうので、石鹸は1日に1回使えば十分です。
参考:
肌のかゆみの原因と対策とは?アレルギー科医「大矢先生」にわかりやすく教えていただきました
https://factelier.com/contents/16071/
3)肌のバリア機能を高める
前にも述べましたが、汗がただ出るだけではかゆみはありません。汗の中には抗菌物質と雑菌が含まれますが、
30分~1時間の時間が経つと、抗菌力は失われて、細菌が優勢になってしまうのです。
特に、黄色ブドウ球菌はいろんな毒素を出します。それが炎症を悪化させることにもなります。炎症でバリア機能が下がっている場合は特に、マラセチアや塩分などが刺激になり、かゆみの原因になります。アトピー性皮膚炎の方の場合は、黄色ブドウ球菌が皮膚の表皮の上に乗っかっているだけではなくて、実はその中にも入り込んでいる、ということが分かってきました。
全ての保湿剤(軟膏クリーム)がそうだとは言いませんが、少なくとも日本でよく使われている保湿剤に関しては健常成人の試験データがあり、保湿剤を「朝・夜に塗る場合」と、「1日1回だけ塗る場合」との比較研究があります。毎日少しずつ差がついてきて、1週間~2週間ぐらいで、明らかに有意差が出てきます。バリアの強化では、朝・夜に一日2回塗っている人のほうが、1日1回だけ塗る人よりも高いのです。1日に2回スキンケアをすることをお勧めしています。
参考:
肌のかゆみの原因と対策とは?アレルギー科医「大矢先生」にわかりやすく教えていただきました
https://factelier.com/contents/16071/
今回は汗とかゆみの関係性や原因についてご紹介しました。
汗自体がかゆみを引き起こすのではなく、汗に含まれる刺激物質や菌が肌に残り、炎症を引き起こすことが分かりました。特に、バリア機能が下がっている肌には刺激があること、アポクリン腺から出る皮脂とたんぱく質の多い汗は細菌が増えやすく、その働きがかゆみと密接に関連していると言えます。
汗に含まれる刺激物質が肌に残ると、かゆみや炎症が生じる可能性があります。同様に、菌の存在もかゆみを悪化させる要因となりますので、適切なケアが必要です。
さらに、肌が弱い方にとっては洋服の素材選びも重要です。肌に優しい素材として汗をきちんと吸収し、放出してくれることが重要です。天然繊維は、通気性が良く汗を素早く吸収してくれますので、かゆみの軽減に役立ちます。快適な日常を送るために、適切なケアと素材選びを心がけていただきたいと思います。皆さまの健やかな肌づくりを応援しています。