新型コロナウイルス感染拡大の影響により、在宅ワークを余儀なくされたわたしたち。
思うように仕事の生産性が上がらなかったり、コミュニケーションの難しさを感じたり…
そんな状況下で著名人はどんなふうに仕事に取り組んでいるのでしょうか。
自分らしいワークスタイルを実践する4人にインタビュー!
自分らしいワークスタイルを
実践する4人にインタビュー!
山田敏夫
ファクトリエ代表。
創業当時からひと月の半分以上は出張で地方を訪れるため、
リモートワーク歴は8年に。
コロナをきっかけにこれまで対面だったイベントや講演も
オンラインへとシフト。
本格的に始まったYouTubeチャンネル「としさんのぶらりあの町へ」もチェック!
朝の一時間はタスクとスケジュール管理
歩いているときが一番クリエイティブでいられる
「僕の場合、朝一番にするタスクとスケジュール管理は歩きながらやっています。菊池武夫さんに言われたのですが、歩いている時が一番クリエイティブでいられるそうです。歩きながら思いついたことはスマホでメモしたり、そのつど必要な人にメッセージを送ったり。一時間ほど、距離にすると6kmくらいは歩いていますが、だいたい帰ってきた頃には返信がきているような感じです。これは地方に出張している日も変わらずやっていて、自然を満喫するというよりもスムーズに仕事を始めるための大事なルーティンになっています。

在宅でのデスクワークで気をつけていることは、ノートパソコンをそのまま使わないことです。正しい姿勢を維持できるようモニター、マウス、キーボードを別々にしています。頭と首の重さで6-7kg(体重の10%)あると言われているので、パソコンスタンドを使い、画面を覗き込まなくてもいい高さにしています。

仕事のリフレッシュになっているのが、ランチと夕食のときに見る映画や『SUITS/スーツ』や『シリコンバレー』のような海外ドラマです。朝晩合わせて2時間あれば、一日一本映画を見られると気がついてからはかなり見たと思います。見るとしても一番興味のあるジャンルがビジネスなので、インプットもかねたリフレッシュの時間になっています。」
在宅ワークのマストアイテム
香川選手にもらったマグカップ
「仕事中はこのマグカップでハーブティーを飲むのが習慣。香川真司選手がボルシア・ドルトムントに所属していた頃にもらってからずっと愛用しています。」
エイタブリッシュのスケジュール帳
青山にあるレストラン、”エイタブリッシュ”のオリジナル手帳はデザインもおしゃれ。「1日のタスク管理をするため、在宅になってからの方がよく使うようになりましたね。」
塩沼亮潤さんの日めくりカレンダー
大峯千日回峰行という荒行を成し遂げ、大阿闍梨と呼ばれる高い位の称号を持つ塩沼亮順さん。「その日気になっていることや悩んでいたりすることを不思議と言い当てられるんです。」
コロナを機に、いっそう厳しくなる日本の工場
ファクトリエとしてできること
「新型コロナの感染拡大はワークスタイルの変化だけでなく、アパレル産業にも大きな影響を及ぼしています。日本のものづくりに関して言うなら、来年がすごく大変な時期になると思っています。これから百貨店やファッションビルがセールに入るわけですが、密を避けるため、大規模なものは行えないでしょう。ECでのセールで売り切るとしても難しいでしょうから、在庫を多数抱えることになるのではないかと思います。それを来年の春夏に繰り越すなら、工場への発注は大幅に減少します。売り上げが落ち込んだ工場は人を減らせば解決できるかというとそうではありません。工場は今でもギリギリの人員構成でやっていますから、人を削ればものづくりが成り立たなくなってしまう。来年の春夏に向けて、工場はまたいっそう厳しくなるんだろうなと感じています。

そんな工場を支えるためにどうしたらいいか。ファクトリエとしてはお客様にちょっと値段が高くても選んでいただけるようなものづくりをしていくことが、工場を支えていく唯一の方法だと思っています。そのためにものづくり以外にも、さまざまな施策を考えていますが、長期的な視点で取り組んでいるのが、どれだけオンライン上で体温を感じられる場を作ることができるかということです。最近始まったサイト上での相互コミュニケーション機能もそうです。購入いただいたお客さまがコメントや応援メッセージを送ることができ、工場が言葉を返してくれるというやりとりができるようになりましたが、もっと心と体温が感じられる場にファクトリエはしていきたいなと思います。それでお客さまが元気がでたとか、楽しかったとか、そんな場にできたらいいなと思います。今までは接客やプロダクトでなし得ていたものを、これからはお客さまが触れやすいデジタル面で表現していきたいですね。」
在宅ワークのおすすめアクション
1. 歩きながらクリエイティブなことを考えてみよう
2. 作り手に感想やメッセージを送ってみよう
ファクトリエのお気に入りアイテム
「在宅ワークのときも外出がある日と同じ服装で過ごすようにしていますが、毎日のように穿いているのがこのパンツです。すごく軽くて暑い日も蒸れないので、今の時期には一番最適なパンツだと思います。座っていてもストレスを全く感じないですし、適度なゆとりがあるので歩いていてもラクです。」
商品について
プロ野球球団や社会人野球などのユニフォームを専門で手掛ける「デサント村岡工場」。”座る”を快適にするという日本初のコンセプトのもと開発されたパンツは、プロ向けのスポーツウエアを支えてきた独自の「3Dパターン」を採用。生地のストレッチ性を最大限に生かすことができる立体的なパターンにより、脚の曲げ伸ばしがストレスなく行えるという画期的なパンツ。シワにならず、汚れにくい素材で、オフィスはもちろんのこと出張、休日のスポーツやアウトドアにもマルチに活躍。男女問わず穿いていただけるユニセックス展開です。
在宅ワーク中に読みたい
おすすめの本
コロナをきっかけに見直したい、大量生産、大量消費を前提にした社会のシステム。作りすぎない、働きすぎない、それでもやっていける”持続可能なビジネス”をまとめた一冊には変化の時代を生き抜くヒントが!
illustration/green K