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年末年始に関するお知らせ2024(2024/12/10)
定番商品として普遍的な人気を誇るHITOYOSHIのオックスフォードシャツに、新たなアイコンを加えられないだろうかー。 そんな発想からスタートした今回のプロジェクト。 私たちがイメージソースにしたのは、 “アイビーブーム”に沸いた1960年代に浸透した時代のオックスフォードシャツです。 1960年代以降、オックスフォードシャツのデザインは時代の移り変わりと共に改変されていきましたが、今回私たちは、文化として花開いた頃のクラシックなスタイルを踏襲。 当時の匂い漂うデザインがあまり見られなくなった今だからこそ、一世を風靡した時代の良さに改めて立ち返ってみたいと思いました。 とは言え、当時のシャツを懐古的に復元させたわけではありません。 伝統的なデザインをベースにしつつ、 モダナイズとイノベーションを加えることで、これまでにないシャツを作ってみたい。 その想いを具現化させるために欠かせなかったのが、新たな定番に相応しい最高の生地です。
理想の生地をいちから作るためにタッグを組んだのが、兵庫県西脇市のテキスタイルメーカー『東播染工』。 西脇市は「播州織産地」として質の高い生地を200年以上にわたって織り続け、その中でも昭和18年創業の『東播染工』は、生地づくりにおける製造の全工程を自社で一貫して行うという特徴を持っています。 自社で全工程を完結させるメリットは、各工程の職人さんたちが同じ絵を描きながらものづくりに取り組めること。 全体像を共有しない中で行う分業化は、ともすれば方向性がぶれてしまうため、責任者が全工程に目を行き届かせながら管理を行う『東播染工』のスタイルは、 良い生地を徹底的に追求するうえで必要でした。
シャツの生地には、1本糸の「単糸」、単糸を2本撚る「双糸」、そして単糸を3本撚る「三子撚り(みこより)」のいずれかが使用されます。 今回のシャツで使用したのは、単糸と太さは変わらないものの、糸を3本撚ることで強度が上がる「三子撚り」です。 そもそもオックスフォードシャツは学生からビジネスマンまでが満遍なく着られる万能シャツとして浸透しました。 シーン問わず、デイリーユースで使いまわせるという時代性を体現させるためには、丈夫で長持ちする「三子撚り」こそが最適でした。
本来、「三子撚り」を使ったオックスフォードシャツは、優しい風合いに仕上げられます。 ですが、私たちは洗練された雰囲気のなかにタフさを加えることで、従来にない生地に仕上げたいという想いがありました。 キレイさとタフさが同居した生地は、百戦錬磨の『東播染工』の方たちも作った経験がなく、最初は戸惑いもあったそうです。 しかしそこは、新たな生地の創出に挑戦し続ける 『東播魂』を大切にされている方たち。 魂と魂をぶつけ合うかのようにアイデアを交わしながらイメージの共有を図っていきました。
生地の最終的な風合いは、外観を整える「整理加工」という工程によって左右されます。 今回はオリジナルの生地を作るために、従来とは違う加工を施しました。 織り上がった生地には、下準備として糸に塗布した糊が付着しており、この糊を生地からしっかりと抜くことによって加工の精度が向上します。 『東播染工』は独自に調合した“完璧に抜ける糊”を保持しており、加工がより活きる状態を作り出すことが可能。 その状態に対して、こちらも絶妙に調合した加工剤で味付けを行うことで、生地に独特のウエイト感を与えることに成功しました。 この風合いは、各工程の職人さんたちが同じゴールを目指して一枚岩になったからこそ実現出来たと言っても過言ではありません。 幾度となくサンプルを作った果てに完成した生地は、長く定番として愛される新たなアイコンとして、これ以上ない素材となっています。 播州織が生まれた江戸中期、アイビーブームが巻き起こった1960年代、そして現在を結ぶオックスフォードシャツ。 私たちが本当に作りたいものを妥協せずに具現化した一品に、ぜひ一度袖を通していただければ幸いです。
「提案型産地」をモットーに掲げる播州地方で、染色からサイジング、織り、加工までを一貫して行う日本で唯一の先染め織り物に特化したテキスタイルメーカー。 企画段階からプロジェクトに参画して作られる完全国産にこだわった生地は、国内外のハイブランドからオーダーを受けるほどのクオリティを誇る。 環境問題にも積極的に取り組んでおり、排煙や排水の処理に関しても、厳しい基準を大幅に下回る数値をキープ。 “地球にやさしい工場”として、自然との調和に配慮している。
買って間違いなし!ファクトリエのマストバイ
クラシカル×イノベーション
挑戦から生まれた新しい定番シャツ
定番商品として普遍的な人気を誇るHITOYOSHIのオックスフォードシャツに、新たなアイコンを加えられないだろうかー。 そんな発想からスタートした今回のプロジェクト。 私たちがイメージソースにしたのは、 “アイビーブーム”に沸いた1960年代に浸透した時代のオックスフォードシャツです。
1960年代以降、オックスフォードシャツのデザインは時代の移り変わりと共に改変されていきましたが、今回私たちは、文化として花開いた頃のクラシックなスタイルを踏襲。 当時の匂い漂うデザインがあまり見られなくなった今だからこそ、一世を風靡した時代の良さに改めて立ち返ってみたいと思いました。
とは言え、当時のシャツを懐古的に復元させたわけではありません。 伝統的なデザインをベースにしつつ、 モダナイズとイノベーションを加えることで、これまでにないシャツを作ってみたい。 その想いを具現化させるために欠かせなかったのが、新たな定番に相応しい最高の生地です。
一貫体制を持つ老舗工場をパートナーに
理想の生地をいちから作るためにタッグを組んだのが、兵庫県西脇市のテキスタイルメーカー『東播染工』。 西脇市は「播州織産地」として質の高い生地を200年以上にわたって織り続け、その中でも昭和18年創業の『東播染工』は、生地づくりにおける製造の全工程を自社で一貫して行うという特徴を持っています。
自社で全工程を完結させるメリットは、各工程の職人さんたちが同じ絵を描きながらものづくりに取り組めること。 全体像を共有しない中で行う分業化は、ともすれば方向性がぶれてしまうため、責任者が全工程に目を行き届かせながら管理を行う『東播染工』のスタイルは、 良い生地を徹底的に追求するうえで必要でした。
時代性を体現する「三子撚り」の糸
シャツの生地には、1本糸の「単糸」、単糸を2本撚る「双糸」、そして単糸を3本撚る「三子撚り(みこより)」のいずれかが使用されます。 今回のシャツで使用したのは、単糸と太さは変わらないものの、糸を3本撚ることで強度が上がる「三子撚り」です。
そもそもオックスフォードシャツは学生からビジネスマンまでが満遍なく着られる万能シャツとして浸透しました。 シーン問わず、デイリーユースで使いまわせるという時代性を体現させるためには、丈夫で長持ちする「三子撚り」こそが最適でした。
従来にない生地を作るための試行錯誤
本来、「三子撚り」を使ったオックスフォードシャツは、優しい風合いに仕上げられます。 ですが、私たちは洗練された雰囲気のなかにタフさを加えることで、従来にない生地に仕上げたいという想いがありました。
キレイさとタフさが同居した生地は、百戦錬磨の『東播染工』の方たちも作った経験がなく、最初は戸惑いもあったそうです。 しかしそこは、新たな生地の創出に挑戦し続ける 『東播魂』を大切にされている方たち。 魂と魂をぶつけ合うかのようにアイデアを交わしながらイメージの共有を図っていきました。
今回のために独自の加工を実施
生地の最終的な風合いは、外観を整える「整理加工」という工程によって左右されます。 今回はオリジナルの生地を作るために、従来とは違う加工を施しました。
織り上がった生地には、下準備として糸に塗布した糊が付着しており、この糊を生地からしっかりと抜くことによって加工の精度が向上します。 『東播染工』は独自に調合した“完璧に抜ける糊”を保持しており、加工がより活きる状態を作り出すことが可能。
その状態に対して、こちらも絶妙に調合した加工剤で味付けを行うことで、生地に独特のウエイト感を与えることに成功しました。 この風合いは、各工程の職人さんたちが同じゴールを目指して一枚岩になったからこそ実現出来たと言っても過言ではありません。
幾度となくサンプルを作った果てに完成した生地は、長く定番として愛される新たなアイコンとして、これ以上ない素材となっています。 播州織が生まれた江戸中期、アイビーブームが巻き起こった1960年代、そして現在を結ぶオックスフォードシャツ。 私たちが本当に作りたいものを妥協せずに具現化した一品に、ぜひ一度袖を通していただければ幸いです。
東播染工株式会社
「提案型産地」をモットーに掲げる播州地方で、染色からサイジング、織り、加工までを一貫して行う日本で唯一の先染め織り物に特化したテキスタイルメーカー。
企画段階からプロジェクトに参画して作られる完全国産にこだわった生地は、国内外のハイブランドからオーダーを受けるほどのクオリティを誇る。 環境問題にも積極的に取り組んでおり、排煙や排水の処理に関しても、厳しい基準を大幅に下回る数値をキープ。 “地球にやさしい工場”として、自然との調和に配慮している。