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アウトラスト

 

快適さを求める研究所の挑戦

香川県三豊市にある“荻田縫製研究所”は、着心地の良い服を研究している縫製工場。運動量を計算し、素材にあわせたパターンを開発しながら、パタンナーとオペレーターが連携してものづくりを行っています。そんな研究所が今回、ファクトリエと協同で開発したのは“NASAのために開発された素材”を使ったシャツ。さらなる着心地の良さを創り出すための新しい試みとなりました。

 

摂氏32℃に保とうとする
宇宙開発で生まれた素材

新しいシャツに採用されたアウトラスト(R)という生地には、宇宙開発で生まれたテクノロジーが使われています。糸に組み込まれている20~30ミクロンの小さなマイクロカプセルが、人間にとっていちばん快適だと感じる肌の表面温度(31°C~33°C)にコントロールしようと働きかける、最新の機能性素材です。

33℃以上になると液体に変化して、熱を吸収する

 

素材に合ったカタチをつくる

初めて生地にふれた時「他の生地よりも暖かく感じた」という工場長の岡村さん。「機能性素材でありながら、高級シャツでも使用する100番双糸という細めの糸で織られているところも面白い」と思ったのだとか。きめ細かく織りあげた生地は、肌ざわりの良さを生みます。素材を活かすパターンを何度も試作し、納得のいく仕上がりを求めて検証や調整を重ねました。

 

工場長:岡村 勝美さん

 

緻密な日本のものづくり

素材やパターンと並んで、着心地の良いシャツを実現するために重要なのが縫製。荻田縫製研究所がこだわったのは、生地の端が身体にふれないように内側に織り込んで縫うことで着心地を良くする“巻き伏せ縫い”や、衿やカフス部分で採用した“フラシ芯”。どちらも高級なシャツにみられる仕立てです。柔らかく首にフィットする衿を実現するためには、長さの違う三枚の生地と芯地をミリ単位で調整しながら縫い合わせる高い技術が必要で、工場の中でも熟練の職人が担当するのだそうです。

 

フラシ芯

 

誇れる日本製のシャツ

機能性素材と職人の知識・技術を組み合わせて目指した“着心地の良い新しいシャツ”。その想いを岡村さんに伺うと「今回の商品のような、定番といわれる白のブロード生地を使ったシャツは価格競争が激しいため、日本国内で製造している工場はほとんどなくなっています。あえて、私たちがこのシャツに挑戦したのは、本当に価値のあるものづくりに日本の工場がもっと挑戦して欲しいから。そのきっかけとなりたい。」と語ってくださいました。Made in Japanだからできる、こだわりがつまったシャツが完成しました。