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SUMMER TRIP vol.1 - in Kumamoto -

Summer Trip

夏休み到来!夏は旅に出よう。できれば一人で、行き先は誰にも告げず。本を数冊、バックパックに押し込み、全国各地へ出かける。せっかくだから、目的地は工場のある、どこか遠くへしよう。夏休みだからこそ、いつもの忙しい工場だけにフォーカスせず、工場のまわりの町の生活を満喫したい。それでは、全国へ出発!いってきます。

vol.1

田舎で味わう、懐かしい味

at Kumamoto

鹿児島空港に降り立ち、リムジンバス「きりしま号」に乗ること2時間。さらに、ローカル線「球磨川鉄道」に乗り換えて1時間。鹿児島と熊本の県境にある人口1万人の町「あさぎり」に着いた時には、もうお昼を回っていた。

目的は、スカート工場。30年以上、世界有名ブランドのスカート専門工場としてその腕を高く評価された工場で、ファクトリエは10回以上の試作を繰り返し、ようやくできた最終商品を見に訪れたのだった。

さんさんと照りつける太陽。まだ九州は梅雨明けしていないはずなのに気温は36度超え。額から流れる汗が真夏を感じさせた。

真剣な面持ちの出樋(であい)社長。すべてのサンプルに自分でアイロンを当て、その出来をチェックされるという。今回作ったのはAラインのデニム地スカート、それにギャザースカートで、もちろん素晴らしい出来だった。

仕事を終え、空腹で集中力のない私の表情を見て、「近くの定食屋に昼飯でも食べに行こうか」と誘ってくださった。

コンビニも、自販機もない中、唯一の定食屋さん「まるぼし亭」。

店内は様々なメニューが貼られており、何を食べようかと迷う私に、「ここはチャンポンだからね」。と出樋社長。

ひんやりと気持ちの良いゴザと、ゴーゴーと鳴る扇風機が海の家を想像させる。

待つこと10分、香ばしいチャンポンが目の前に現れた。

さっぱりとした鶏のダシと醤油ベースのスープ。味の濃い九州豚骨になれた私には、最初はあっさりと感じたが、食べるうちにしっかりとコクがあり、夏バテで疲れた胃腸を優しく包み込んでくれる感覚を覚えた。

球磨郡・あさぎり町。エアコンの効いた毎日を抜け出し、汗をしっかりかいた後に味わうチャンポンは夏の定番になりそう。田舎で触れる懐かしい味を、ぜひ皆さんにも感じてほしい。