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The Essence of Our Suit Collection - 葛利毛織 -

世界ブランドを魅了する尾州の織物工場

日本で最大の毛織物産地として有名な「尾州」。木曽三川の豊かな水に恵まれ、古くより繊維産業の栄えた愛知県一宮市に、創業100年、世界の名だたる海外ブランドを魅了し続ける織物工場、葛利毛織(くずりけおり)工業株式会社はあります。

生地づくりはまず、糸を選ぶところから。思い描いた糸がなければ、製糸工場と特別に作ることもありますし、時には出来上がった糸に、自社でさらに加工をすることも。糸が出来上がると、まずは経糸の準備を開始。出来上がった糸を生地一反分に割り振って、300個ほどに分けて巻き取っていきます。

巻き取った糸は専用の台に並べ、素材によって張りを調整しながら支柱に巻き取り。織りの密度によって本数は様々ですが、通常でも3000から8000本。密度の高い生地ですと1万本を超えるものもあります。

経糸を上下に開く綜絖(そうこう)という器具に先ほど巻いた糸を1本1本通す作業へ。生地の組織図(設計図)を見ながら何行にも別れた綜絖に、1本1本手作業で糸を通す作業は職人技。通常、6行から12行が一般的ですが、葛利毛織工業では24行の綜絖を有し、より複雑な織り柄を表現することが可能となります。

綜絖(そうこう)に通された糸は、2本から4本ずつ筬(おさ)という金具の間へ。この工程で生地の密度や生地幅を調整するとのこと。綜絖通しと共に時間のかかる作業で、合わせて約3日間を要する、根気と熟練した技術を要する作業は本当に気の遠くなる作業です。

シャトルにセットする緯糸は、多くても生地の30cm分ほどしか巻くことができません。一反50mなので、少なくとも一反につき160個弱は必要。職人が付きっきりでメンテナンスを行いながら、糸の交換を行い、4日かけて一反を織り上げて行きます。

世界各国から様々な生地の依頼がきているため、相手が求める生地を作り上げるためには使用する糸の素材や色味、太さなど様々な角度から考えます。全ての工程を経て出来上がった生地が、どのような厚さ、幅に仕上がるか、また、生地として十分な強度はあるのか、など、日々の研究に余念がありません。

糸の素材や細さ、糸密度までしっかりと計算し、ションヘル織り機によって丁寧に作りこまれた生地は、ウールでありながら決してシワのできない生地へ仕上がります。その出来栄えは、親子3代で受け継ぐにふさわしい、素晴らしいスーツに仕上がるのです。

いかがでしたでしょうか?

オーダースーツでは、葛利毛織工業さんの生地をご用意。最高の生地と、縫製工場による至高のスーツをぜひお楽しみくださいませ。