花粉症と肌荒れに関する調査～花粉時期のスキンケアどうしてる?～(2024)

目のかゆみや咳・鼻水だけでなく、花粉時期には肌荒れ・肌トラブルに注意が必要。実は、花粉症でなくても肌荒れを起こす人が多いのです。今回は、ファクトリエの肌にやさしい「かゆみ対策インナー」をご愛用中の皆様に花粉症と肌荒れ、スキンケアについて聞いてみました。

ファクトリエ「花粉症と肌荒れに関する調査(2024年1月)」
【調査対象】かゆみ対策インナー購入者
【回答者数】49名

ファクトリエ代表 山田敏夫

熊本県出身。創業100年を超える老舗洋品店に生まれる。大学在学中、フランスに留学しグッチ・パリ店で勤務。一流のものづくり、商品へのこだわりなどを学ぶ。2012年、工場直結ジャパンブランド「ファクトリエ」を展開するライフスタイルアクセント株式会社を設立し、これまで700以上の繊維工場を訪問。2023年、服で負の課題を解決する新規事業「かかりつけ衣」を開始し、自身がアトピー性皮膚炎であることから「かゆみ対策インナー」を開発。著書「ものがたりのあるものづくり ファクトリエが起こす服革命(日経BP)」

花粉症の時期に肌荒れは起こりやすい?

花粉の季節に入り、多くの方が花粉症に苦しむ中、肌荒れや皮膚炎を併発している方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は、花粉と肌荒れは関係があります。花粉によるアレルギー反応が肌の炎症を引き起こす場合や花粉が肌に付着してトラブルを引き起こす場合があります。さらに、花粉症の症状によるストレスが肌荒れを悪化させることも。

ただし、肌荒れが起こりやすいかどうかは個人差があるため、花粉症の時期には十分なスキンケアが重要となります。適切な保湿、刺激の少ない化粧品の選択が肌を守るのに役立ちます。また、外出時にはマスクの着用や肌の露出を最小限にすることも大事です。これらの対策は花粉症と肌トラブルを軽減するのに役立つでしょう。

かゆみ対策インナーを購入された方の約65%が花粉症患者であることが示されています。2023年の日本人の花粉症罹患率が約50%であることから、肌悩みを抱える方々の中で花粉症が発症する割合は高いと考えられます。

出典:2023年版 アレルギー性鼻炎(花粉症)患者数の動向と将来展望

花粉症を発症している方の53%が同じ時期に肌トラブルを経験し、花粉症ではない方でも71%が花粉症時期に「季節の変わり目の肌トラブル」を起こす傾向が強いことがわかります。この時期に肌荒れを経験する人は全体の59%にも上り、花粉症の有無にかかわらず肌のケアが重要といえます。

花粉症時期に起こる肌荒れ・肌トラブルとは

かゆみ対策インナー購入者のため、かゆみ自体が起きるのは当然かもしれませんが、合わせて「カサカサ・粉吹きなどの乾燥肌」が圧倒的に多いことが示されました。赤みを報告する人も全体の34.5%に上り、その他のトラブルとしては「ザラザラ肌」が挙げられました。これらの肌トラブルに対処するためには、かゆみと乾燥を防ぐスキンケアが大切です。

肌トラブルが「顔だけの人」や「顔・体(一部)の両方」が多いことが示されました。さらに、全身に肌トラブルが起こるという報告もあり、花粉症時期の肌トラブルの厳しさが浮き彫りになります。この時期は、体全体のスキンケアに意識を向けることが重要です。

花粉症時期の肌トラブル、どう対処する?スキンケアは?

乾燥肌や敏感肌用のスキンケア商品を使用する人が半数以上であり、皮膚科への通院率も30%以上であることが明らかになりました。
調査対象がかゆみ対策インナーを購入された方ということもあり、摩擦の少ない衣服を選ぶ人も30%以上います。また、ボディに肌トラブルが起こる場合は薬や保湿剤の塗布が必須であり、そのために薬や保湿剤を塗布する前提での肌着の選択も重要です。

体に薬や保湿剤を塗るなら、油性クリームと相性のいい肌着を

肌にやさしい天然繊維をお使いでも、綿は油性クリームを吸ってベタつきが起こり、シルクは変色しやすいというデメリットも。メリノウールは最も油分の多い保湿剤との相性が良いとされています。保湿効果を最大限に引き出し、肌の乾燥を防ぐ役割を果たします。粉吹き肌に悩む方々にとって、メリノウール製品は積極的に検討すべき選択肢と言えるでしょう。

乾燥肌対策なら、圧倒的に「メリノウール」がおすすめ

(画像提供:ザ・ウールマーク・カンパニー)

こちらのグラフは、各種繊維の界面自由エネルギー比較になります。
ウールは他の繊維に比べて界面自由エネルギー(SFE)が低く、繊維表面に水や油が貼りつきにくいとされています。
例)コットン:200なので、ウールの約10倍貼りつきやすく、さらに、メリノウールは肌の湿度を一定に保つ機能があります。これは、肌の水分バランスを維持することで、乾燥やかゆみなどの症状を軽減します。粉吹き肌の方にとって、安定した湿度環境は肌への優しさにつながります。またメリノウールは摩擦が少なく、肌に優しい天然素材としても知られています。繊維の柔らかさと適度な伸縮性が、肌に対する刺激を最小限に抑え、快適な着心地に。肌に敏感な粉吹き肌の方でも安心して着用できるでしょう。

摩擦が少ないこともメリノウールの魅力

メリノウールは繊維が非常に細く柔らかいため、肌に優しいのが特徴です。そのためかゆみや刺激を引き起こしにくく、一日中、快適に過ごすことができます。また繊維が微細なため湿気を吸収し、外部に放出することができます。このように吸湿性が高いため、汗によるべたつきや不快感も抑える効果があります。

花粉症時期に私自身もかゆみが出やすく、肌にかゆみやブツブツとした湿疹、まぶたや目の周りの赤みが現れました。このような肌トラブルに対処するために、丁寧にスキンケアアイテムを塗って保湿を行うことが重要です。また、肌にやさしい衣服を選んで着用することも肌荒れを防ぐ上で大切です。

かゆみ対策インナーは、乾燥肌や敏感肌の方のための肌にやさしいインナーです。メリノウールの中でも17.5マイクロンという微細な繊維「スーパー・エクストラ・ファイン・メリノウール」は、柔軟性が高く肌への刺激が少ないとされています。また、呼吸するかのように吸湿・放湿し、調湿機能があり、まさに第二の皮膚とも言えるインナーです。保湿効果と共に軟膏を吸着しない機能性も備えていますので、一年を通して安心してご使用いただけると思います。