FACTORY
国の重要文化財に指定されている弘前城、生産量が全国1位のりんご、弘前公園に並ぶ2600本の桜。私たちワークスが拠点としている青森県弘前市は、「お城とさくらとりんごのまち」のキャッチフレーズに表れているように、歴史と自然と食に恵まれた町です。8月には、国の重要無形民俗文化財に指定されている「弘前ねぷたまつり」が開催され、来場者数は毎年100万人以上。年間を通して多くのイベントで盛り上がる町であり、様々な刺激を受けながらものづくりに取り組んでいます。
私たちが主に手がけているのは、男性の魅力を引き立てるトラディショナルなスーツです。体型をスマートに見せるシルエットと、体に馴染む着心地にこだわりながら、各ブランドの顔とも言えるスーツをOEMで生産。各ブランドのイメージを踏襲しつつ、そこにワークスならでは美意識や技術、そして誇りを詰め込んでいます。
ジャケット作りで衿の立体感を出すには高度なクセ取りが必要です。加えて、私たちは首に吸い付くような感覚を得られる『1枚衿』で仕上げているため、さらに高い技術が求められます。(通常は、衿を上下2枚に分ける縫製が一般的であり、こちらの方が生産工程は効率的で、クセ取りも楽です。)首回りは着心地を大きく左右するポイントだからこそ、時間や手間がかかったとしても、より良い着心地のために『1枚衿』を採用しています。また、着心地良い『前肩作り』や胸まわりのボリュームを引き出す縫製を行ったり、布にダメージを与えないようにしつけ縫いを最小限にとどめたりと、細部に工夫を凝らしています。
ファクトリエと製作した定番ジャケットは、パターンにより磨きをかけた美しいシルエットが特徴。体に馴染むようなハンドメイド特有の着用感も、必ずや満足していただけると自負しています。生地には、名古屋の服地メーカー『御幸毛織』のプロダクトを使用しました。他のメーカーの良さを掛け合わせられたのは、ファクトリエとタッグを組んだからこそ生まれた相乗効果です。
今回のジャケット製作を機に、自社ブランドへの意欲がなお一層高まりました。私たちは、昔ながらの感性を大切にしながらも、熟練職人の技術や作業工程を元に寸法を計算するシステムを開発したように、未来のものづくりを見据えています。もちろん、これまでに培ってきたパターンや縫製の技術、多種多様な素材やデザインへの対応力も大きな強みになるはず。新旧の技術を融合させながら、オリジナルのハイクオリティーな商品を多くの方たちに届けていきたいと思っています。
歴史と自然と食に恵まれた青森県弘前市で1996年に創業。着る人の魅力を引き立たせてくれる高品質でトラディッショナルなスーツをメインに手掛けている。より良い着心地のために時間と手間がかかる『1枚衿』を採用したり、『前肩作り』や胸まわりのボリュームを引き出す縫製を行ったりと、細部に工夫を凝らし、国内トップクラスのパターン・縫製技術を駆使してハイクオリティーな製品作りを行っている。
青森県弘前市大字松ヶ枝 四丁目7-1