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FACTORY

タオルの産地、今治で先代の意思を受け継ぐ家族
渡辺パイル織物

祖父の創業から50年を超える、「正直に作る」がモットーのタオル工場、渡辺パイル織物株式会社。

現在ではパイルのタオル生地のみならず、織機を知り尽くしたノウハウからあらゆる生地作りに挑む今治を代表する工場です。

幾多の試練を乗り越えて現在の渡辺パイル織物が誕生
先代・利雄さん

「タオルが趣味」。

先代の渡邊利雄さんはご自分のことを「フェチでオタクでマニア」と語っていたほど、タオルへの情熱に溢れていたそう。

海外出張では、スーツケース3個分ものタオルを購入。帰国後に分解してはタオル作りを追求するほど、まさに“タオルの研究者”のような人物。

「音楽を聴くと、タオルの設計が頭にわいてくる」と、芸術家のような一面もあった利雄さん。

そんな彼の後を継いだのが、利雄さんの妻である現社長・千歳さん(ちとせ、写真右)、ふたりの長女である有紗さん(ありさ、写真中央)、そして長男・文雄さん(ふみお、写真左)の3人。

家族三人で経営

「経営者であり、研究者であり、芸術家」、そんな存在の先代の後を、3人で分担して継いでいるという。

「タオル製作をしていると、いつしか得意先しか見なくなりがちだが、そうではなく、その先の売り場やお客様とのコミュニケーションをとりながら、本当に使いやすい生地を作っていく」。

そんな先代の考え方を受け継ぎ、タオルのパイル生地に収まらず、あらゆる生地作りに挑戦。その貪欲な姿勢から生まれる生地は、海外メゾンブランドの目に留まり、洋服として世界中に広がっています。

アメリカ留学

取締役である文雄さんは高校生の頃になると「跡継ぎ」を意識しはじめ、海外にも生地売りを行っている関係で国際関係の大学に入学。

4年次にはアメリカに留学し、英語力を磨いていました。

留学先でもタオルに関わることがしたいと綿花の産地であるニューメキシコ州にホームステイし、綿花の栽培、農場の手伝いなどを行い、タオルの魅力に引き込まれて行ったそう。

単身 ニューヨークにインターン修行へ
インターンで修業時代

文雄さんが大学を卒業し実家で働こうかと考えていた矢先、先代の利雄さんから「ニューヨークの生地商社でインターンして商売を学んでこい」と言われ、単身ニューヨークでのインターン生活が始まります。

英語は留学などの経験でビジネスで困ることはありませんでしたが、生地の専門知識がないため、お客様にうまく生地の説明ができません。

質問されても即答できないことがあり、ますます「生地」についてもっと知識が必要だということを痛感したインターン時代。

就労ビザが取得できるようになった時期に、このまま生地商社でインターンを続けるか、実家に帰って家業につくか悩んだ末、「生地についてもっと知らなくてはならない」という強い思いで帰国。

それから実家の営業周りで全国の百貨店を回る日々が続いたそう。

先代の他界を乗り越え
先代の他界を乗り越え

営業も一通りの行い、「さぁ生地の設計を学ぼう」としていた矢先、利雄さんが急逝。

「先代のやっていたことを工場で働く社員に聴きまわり、先代のものづくり、想いを紐解く日々が続きました。社員誰一人やめることなくむしろ結束が強くなったと感じています」(文雄さん)

新たに加わった若い社員とともに、ものづくりを追求する
若手とともに

ものづくりを支えるベテラン社員の結束力が高まった中に、新しい若い社員も増えてきた渡辺パイル。

「業界で一番タオルのことを考えているかもしれません(笑)。これからもまじめな商品作りにはげみたいと思います。」

と語る文雄さん。

ベテラン、若手とともに渡辺パイルの挑戦は、これからも続きます。

渡辺パイル織物株式会社
渡辺パイル織物株式会社

渡辺パイル織物株式会社 愛媛県今治市南宝来町2丁目8番地の1 世界中で栽培されている綿の特徴を理解した上で、イメージするタオルに最適な綿を選び、タオルが出来上がるまでの様々な工程において環境や人、素材にとって最も優しい加工法を選ぶ。 綿・糸・加工・織り・デザインひとつひとつに目を向けながら、日々使い続けても風合いを保つ上質な生地を作り続ける工場。

愛媛県西条市河原津甲447