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FACTORY

旧式の編み立てを貫き続けるメリヤス工場
旧式の編み立てを貫き続けるメリヤス工場
吊り機は各駅停車。シンカーは新幹線。
吊り機は各駅停車。シンカーは新幹線。

ここ和歌山は戦後、アメリカより4台の吊り編み機が輸入され、ニットの名産地として知られています。弊社は、先代の父が創業し私で二代目となりますが、当初より昔ながらの吊り編み機一筋で営んできました。
バブルが到来し、世の中は「質よりも量」の時代。シンカー裏毛編み機という大型の編み機が発明され、工賃も高かったこともあり和歌山のほぼ全ての工場がそちらに移りました。当時、親方から「吊り編み機は各駅停車、シンカー裏毛編み機は新幹線。スピードが速いシンカー裏毛編み機が高いのは当たり前」と言われ妙に納得してしまったことを今も覚えています。

機械メーカーに訪問。これならまだいける。
機械メーカーに訪問。これならまだいける。

当時、その第一号機を作った東大阪のメーカーへ実際に見に行ったことがあります。そこで詳しい説明を聞き、シンカー裏毛は吊り編み機の裏毛とは、作りがまったく違う事をしりました。編み針の形、裏側に出てくる糸、一見同じようですが全く違ったのです。
大量生産をするにあたり作られたシンカー裏毛は、伸縮に対する強度が弱く、肌さわりにも影響する編み立てでした。その時「これならまだいける」と感じ、他社工場から売りに出された吊り編み機をすべて買い取りました。

研究と開発の果て。父と作り上げた「両面パイル」
研究と開発の果て。父と作り上げた「両面パイル」

妻の助言もあり、吊り編み機の改造や変化編みの開発に意欲的な私でしたが、父は昔堅気の人間でしたので、「そんなもの出来るはずがない」と、大喧嘩になったことも。母にも助けられ、父とともに「両面パイル」という新たな生地の開発に成功。その後、その生地は南極越冬隊の下着にも採用されることになりました。現在も編みの研究に力を入れており、そのかいあって国内の有名ブランドからの受注も多いです。編み方は出尽くしているという人がいるけれど、まだ新しい編み方ができると思っていますよ。

モノづくりの更なる高みへ。
モノづくりの更なる高みへ。

現在は生地部隊と製品部隊と分業し、当社でしか作れないような独自の生地を、自社でアイテム展開していきたいと考え、ファクトリーブランドを開始しました。よりクオリティーの高いモノづくり、自社でしか出来ないアイテム企画をしていきたいですね。今後は、20年以上現場に携わってきた息子に、徐々に引き継いでいきたいと考えています。

吊り編みパーカー
和田メリヤス株式会社
和田メリヤス株式会社

世界的に見ても稀少となった“吊り編み機”でのニットを専門とするメリヤス工場。1時間に1m、1日10m程度ときわめて少量しか編むことの出来ない生地は、ふんわりと空気を含んだかのように柔らかく、使い込むほどに風合いのます一生ものの製品へと形を変える。

東京都世田谷区池尻2-4-5