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FACTORY

福井県鯖江で60年間眼鏡を作り続ける工場「谷口眼鏡」
「半世紀以上の経験や技術を紡ぎ続ける、眼鏡工場」

谷口眼鏡は、1957 年に創業。1997年にオリジナルブランドを発表、2020年には初となるオリジナルサングラスブランドを発表しました。日本の原風景に近い景色が広がる鯖江市河和田地区で、眼鏡枠の企画・製造・卸を行っており、60周年を迎えた2017年より「よりそう、めがね」をコーポレートメッセージに掲げ活動しています。自然豊かで緑に囲まれた河和田地区は、眼鏡以外にも様々な手仕事のものづくりが今もなお息づく街。県内外から、谷口眼鏡を目指して移住してきた若いスタッフも多くいるのが特徴です。昔ながらの丁寧さと若い発想をバランスよく組み合わせ、日本らしいものづくりを行っている。それが私たち谷口眼鏡です。

「理想の掛け心地を実現する、フレーム作りの考え」

「わっ…」とつい声が出てしまうほど、フィット感の高いフレーム。谷口眼鏡が作るフレームの代名詞「掛け心地の良さ」、それを実現しているのが「アジアンフィット設計」です。日本人(アジア人)の「頭部の形状」「鼻の高さ」「頬骨の出方」にあわせてフレームの大きさ、鼻バッドの位置や高さを細かく設計することで心地良くフィットする理想のフレームが出来上がります。

そしてもうひとつ大切に考えていることが快適性です。眼鏡やサングラスはフロント部分が重く前にずり落ちようとする力が働きます。その力を弱めるため、テンプルの先の形を厚く大きくすることで重量バランスを後方に、これが「後方重心設計」です。また頭部に接する面積も広くなり、その摩擦によってずり落ちる力をさらに軽減します。このように眼鏡やサングラスのフレームの基本設計をより忠実に、より丁寧に積み重ねることで、高いフィット感と永く掛けても痛くならない快適性が生み出されます。

「使い手の暮らしに、永く“よりそう”ものづくり」

私たちの作るフレームを介して、「眼鏡やサングラスを永く大切に使う文化」を多くの方に知っていただき、広めたいと思っています。大量生産・大量消費の時代は終息し、現在では一つのモノを永く大切に使う時代に戻りつつあると感じています。鞄や靴、服と同じように正しい使い方、お手入れや修理を行うことで、眼鏡やサングラスも一生ものとして使うことができるのです。

例えば3年を迎えた時点で、どんなコンディションにあるのか。共に過ごしてきた期間の満足度はどうだったのか。一般的にモノの価値は、買った時にピークを迎えることが多いようです。でもそれを変えたい、取り戻したい。永く使う中で、その人にとっての価値がむしろ高まっていくように。そのためには、職人の手と思いが重要。なぜなら職人は、機械が持つに 至っていない「心地よい」という感覚を熟知しているから。心地よさが永く続くよう フレームを介してお使いになる人を支える、ものづくりを続けていきます。