FACTORY
社会人スタートは雑貨販売を経験し、その後、祖父が1951年に創業した足立商店で働き始めた足立さん。
入社当初は「仕事をもっと取らなくてはいけない」という危機感のもと、東京に出張しては営業を繰り返す日々を過ごしたそう。
様々なメーカーから信頼を得てビジネスも拡大する中、
「自分のブランドをもって長く会社が継続できるようにしたい」
そんな強い想いが芽生え、社内に独立採算のネクトリー事業部を設立。
そこで他メーカーからの受託生産の仕事を行い自社ブランドの開発をスタート。
何とか軌道にのり、晴れて2017年に株式会社ネクトリーの創業にこぎつけました。
岐阜市周辺は洋服関連の企業が集積している産地でもあります。
プリント工場や生地工場、生地の整理加工場もあればキルティングの生地を作る工場など、あらゆるものづくりが行われています。
「近い存在だからこそ、それらの工場がどんな技術を持っているのかも実際に目で見ることができ、交渉も直接できるため、スピードやコストなどあらゆる面でものづくりに適しています。
ここ岐阜で創業しなければ現在のネクトリーのものづくりはできていない」
そう語る足立さん。
地場への愛情から産地に根をおろし、そこで最適なものづくりを行っています。
職人を育てることが大切。
繊維の街、岐阜だからこそできる自社でそれまで出来なかった技術や、ものづくりの川上まで職人に理解してほしい。
そんな想いから、20代前半の職人を他の工場に研修に出し、どんどん技術を身に着けられるよう取り組んでいます。
職人の研修に出向いている期間は、ネクトリー自身の生産性も下がるものの、それを犠牲にしてでも職人を育てることを大切にしています。
工場の規模を大きくしたいというわけではなく、どんな仕事も受けることができる「確かな技術を持ち続ける工場」を目指しています。
「生産性や効率ももちろん事業を継続する上では重要なことですが、困っているお客様にNOと言わず仕事を受けられる工場でありたいと考えています。
ですからこれからも職人の技術の向上には時間を惜しまず挑戦していきたいと思います」
繊維の街・岐阜で国内コレクションブランドや大手アパレルからの受託生産を行いながら、自社ブランドの企画・生産も行う。 あらゆるアイテムを生み出せる技術力。
岐阜県羽島市足近町3丁目282-1