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FUKAKI KEORI(深喜毛織)

FACTORY

「カシミヤと言えば深喜毛織」。高品質な原料と熟練の技術が融合した世界標準のものづくり

創業130年を持つ深喜毛織。

「カシミヤといえば深喜毛織」と言われるほどファッション業界では有名。では、深喜毛織がどのようにして高品質なカシミヤ製品を生み出しているのでしょうか。

深喜毛織のカシミヤの特徴の一つは、カシミヤをぜいたくに使用していること。

このこだわりは、織物のため目付が重いことからも明らかです。また後述するとおり、製造工程の過程でカシミヤがロスしていく量も多く、このぜいたくな使い方が、深喜毛織の製品を他社と一線を画すものにしています。

安いカシミヤ製品では、繊維長が短く太いカシミヤが使用されることがあります。そのため、ちくちく、ザラザラとした肌触りであり、毛羽立ちやすく、すぐに傷みが生じることがありますが、深喜毛織では繊維長が長く、細い(15.8マイクロン)カシミヤを使用します。

さらにションヘル織機と呼ばれる旧式の織機を使用。

ゆっくりと丁寧に織り上げます。そのため深喜毛織の製品は柔らかく、滑らかな肌触りを実現し、長く愛用いただくことに繋がっています。

深喜毛織の一貫した製造プロセスも興味深いもので、以下に流れを紹介します。

1.カシミヤの色と質を安定させる、染色・乾燥工程

原毛を釜で染色し、高温の乾毛機にかけて乾燥させます。この最初の段階でカシミヤの色と品質が決定するため、非常に重要な工程です。

2.繊維をほぐし、ゴミや不純物を取り除く

紡績工程では、開毛機を使用して原毛を繊維にほぐし、バーコレクターを通してゴミや不純物を取り除きます。

バーコレクターは深喜オリジナルのもので、3種類のバーコレクターを使用して不純物を取り除きます。

その後、綿をこすり取って糸にするためにカード機が使用され、その糸を撚っていきます。

カード機には英国式とフランス式があり、深喜毛織ではフランス式のカード機を採用しており、高い品質を維持しています。ここでできた糸に撚りをかけ、糸にしていきます。

3.ぎゅっと圧縮

染色整理工程では、洗絨(せんじゅう)と縮絨(しゅくじゅう)の工程が行われます。洗絨では、原料の毛をミルドにし、縮絨では熱と圧力で下地をつけ、しっかりと毛を揉み込みます。

この段階で、毛の一部が失われますが、重要な工程のため、ロスは承知の上でぜいたくに製造をしています(全体で10%以上ロスします)。

4.しっとり・ふんわりさせるための起毛工程

最後に起毛工程が行われ、ワイヤーとあざみの起毛機が使用されます。ワイヤー、あざみそれぞれの良さがあるため、どのような風合いや模様にするかで使い分けられています。この工程によりカシミヤのしっとり・ふんわりとした肌触りが生み出されます。

深喜毛織のつくるカシミヤは、各工程に半日から一日のエイジングを施すことで、品質を保ちながら完成させます。この時間を急いでしまうと、良い品質のカシミヤ製品を作り出すことが難しくなります。

深喜毛織のカシミヤ製品は、大阪の職人の手で作り出され、高品質な原料と熟練の技術が融合しています。その結果、世界中のファッション愛好家から賞賛を受け、日本のアパレル産業の誇りとなっています。深喜毛織のカシミヤは、高品質と独自の技術が結びついた日本の魅力の一部を象徴しており、日本が世界に誇る製品の一つと言えるでしょう。

深喜毛織株式会社

カシミヤを中心にアンゴラ・アルパカ等の高級素材を使用する高級紳士・婦人毛織物、ニット生地、紡毛メリヤス糸を作る。原毛の紡績から染色、仕上げまで一貫生産し、高品質な素材、テキスタイルを生み出す。

〒595-0033 大阪府泉大津市板原町三丁目7番1号