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HITOYOSHI特集

focus on
HITOYOSHI
HITOYOSHIのシャツが
最高峰であり続ける理由
私たちファクトリエが初めて提携したのが、熊本県にあるシャツ工場「HITOYOSHI」。
シャツ一筋42年。これまで作った枚数は実に2億枚を超える。ただひたすらに、シャツの美しさと最高の着心地を追い求めて技術を磨いてきた。かつては百貨店やアパレルメーカーの下請けだった一つの工場が、今や「HITOYOSHI」という一つのブランドとして知れ渡るようになった。HITOYOSHI社長・吉國 武さん。シャツ作りにすべてを注いできた人が語る、ものづくりとこれからの未来────
  • まずは知っておきたい
    HITOYOSHIの3つのこだわり
着用したときに感じる違和感のないフィット感。説明不要の堂々たる美しさ。同業者ですら「HITOYOSHIのシャツは別格だ」と称賛する。美しさの決め手となる3つのこだわりをご紹介しよう。
01
首周りにぴったりフィットする襟。
~寸法の違う生地を縫い合わせる神業~
襟は実は3枚構造。表と裏の間に芯地が入っていて、HITOYOSHIではこの3枚があえて異なる長さの生地を使用しています。その理由は、自動車の内輪・外輪のように、外側は距離が長く、内側は短くなるため、生地の長さを変えることで首にしっかりフィットします。しかしながら、長さが異なる生地どうしを寸分の狂いもなく縫製することは、非常に高い技術を要します。

加えて、きちんと左右対称になっているか、ボタンを止めた際に隙間ができていないかも、抜かりない縫製の証。ビジネスマンの品格を決めると言っても過言ではない「襟」だからこそ、手間と時間をたっぷりかけて、首へのフィット感と美しさを実現しています。
02
高級シャツの代名詞ともいえる
「フラシ芯」を襟に使用
量販店のシャツの芯地には、ほとんどが手間とコストのかからない「接着芯」を使っています。これは外側の生地と内側の生地を、「糊(ノリ)」で接着してから縫製するもの。糊で圧着させてしまうので、パリッとした襟になります。しかし一方で、生地が硬くなるため首や手首へのフィット感が悪くなったり、糊と汚れが合わさって黄ばみが落ちにくくなったり、アイロンをかけた時に糊が融解して、襟の形自体が変形してしまいます。

HITOYOSHIのシャツは、長く使っていただきたいという想いと、首や手首に柔らかくフィットした最高の着心地を体験してほしいということから、コストの安い「接着芯」ではなく、接着剤を使わずに縫製する、コットン100%の「フラシ芯」を採用。縫製の難易度は格段に上がりますが、糊を使わないため汚れが取れやすく、柔らかい芯なので優しいフィット感が生まれます。
03
高級感を醸し出す細かなステッチ
ボタンの付け方も「鳥足付け」に。
ミシンを走らせる「ステッチ」。一見目立たないステッチですがここにも一流の技があります。ポイントはステッチの「細かさ」。一般的には3㎝の間に針を16回刺しますが、「HITOYOSHI」のシャツは24回。ステッチを小刻みにすることでステッチが描く曲線が非常になめらかになり、高級感がぐっと高まります。

また、ボタンの付け方も特殊。通常のボタンは4つの穴に“×”を描くように付けられますが、HITOYOSHIのシャツでは「鳥の足」のように、一番下の穴から残りの3方に糸が縫われています。「鳥足付け」と呼ばれるこの方法によって、ボタンの一番下が支点となりボタンの可動域が広くなるため、付け外しが非常に楽になります。もちろん王道の「クロス付け」もあり、生地によって使い分けながら最高の一着を目指しています。
下請けに個性は必要ない。
君たちは工場なんだから
今では日本を代表する一流のシャツ工場となった「HITOYOSHI」。当然ながらその道のりは険しかった。

2009年、親会社だったトミヤアパレルの経営破綻によって生産子会社16工場は閉鎖の危機に。そこで立ち上がったのが現社長の吉國武さんでした。

「16工場の中でも熊本県人吉市の工場(現・HITOYOSHI)の技術力は非常に高かった。脈々と続いてきた世界に誇るべき日本の技術を絶やしてはいけない、そう考え、竹長一幸工場長らとMBO(経営陣が参加する買収)で独立し、いまのHITOYOSHIが生まれました。」

しかし工場をスタートさせたものの苦労の連続。そもそもメイドインジャパンのシャツに需要はあるのか。大量生産ローコストの時代に、高級な日本製のシャツに興味を持ってくれる人はいるのか。そんな中で最初の3年間はOEM(ブランドの受託生産)を行い、下請けとして工場を回したそう。

「当時はまだ“代理購買”という男性のシャツをパートナーの女性が購入するという流れが残っていた時代なので、どうやって男性のコアなファン(になるうる方)に伝えていくのかなど、困難や悩みが付きませんでした。あの頃はつらいというよりも、ぼくらの想いが表に出ることはあんまりなかったですね。
すべて下請け、“君たちは工場だから”ということで。そんな言い方をずっとされた5年でしたね。」
風向きが変わったのは、会社を作って5年目。大阪の百貨店からの声かけでスタートさせた「ファクトリーブランド」(=工場の自社ブランド)が評価されるようになった頃。

「この出来事は日本製のシャツの需要はまだまだあることを確信させてくれました。2009年の創業当時に思い描いた、日本のものづくりを絶やしてはいけないという我々の使命は絶対に果たせると。」

1型から始まったオリジナルのシャツも今では400型に及んでいます。
「生産性」ではなく
「モノ」と徹底的に向き合いたい
大量生産のシャツでは、シャツ作りの工程数を40~50くらいに抑え、1日でできるだけ多くの「量」をこなします。一方、HITOYOSHIでは工程数が80~100と非常に多くの手間をかけます。

「我々は倍の工程数でシャツを作っています。職人の手作業や手に近いミシンワークなど手間暇がとてもかかります。このやり方は「量」ではなく「質」。大量生産ではなく、多品種小ロットでのものづくりになってきますよね。
一流工場とそうでない工場の違いは難しいですが、我々のスタンスでお話すると、『生産性』で自分たちを表現するんじゃなくて、『モノ』で表現、勝負する工場がHITOYOSHIです。

2009年に日本に流通していたシャツは、1億2,700万枚だったそうですがそのうち日本製は400万強だと言われてます。日本のシャツ工場は年々廃業に追い込まれていますので、今現在はもしかすると200万枚くらいかもしれません。そう考えたときに、我々の年間生産枚数の15万枚をどうアピールするのか。もっともっと覚悟を決めて、前に進みたい。というのが昨今の私の考えです」
HITOYOSHIが考える
美しいシャツとは何か
「モノ」で勝負するHITOYOSHIは、シャツ1枚を徹底的に研究する。

「自分たちの考えをシャツに落とし込むことはもちろんのこと、イタリアや世界の名だたるブランドのシャツを手に入れて、それをばらして研究します。そうすると面白いことが分かります。縫い合わせをばらしてみたら、なぜか内側と外側で寸法が違う。16mmも違う。なんで寸法が違うのか。それは『イセ込み』して縫っているからなんです。つまり、イタリアの職人が“手作業”で外側の生地を丸めながら、内側の生地に“手作業”で針を通しているということです。外側の分量が多いことで肩の動きがとてもスムースになり、着心地が全く違います。」

ミシンを使わず職人の手で1針1針通して、フルハンドメイドだからこそ得られる着心地。しかし吉國さんはこの着心地を「ミシン」を使って実現できると語ります。

フルハンドメイドは素晴らしい。しかしHITOYOSHIの職人はそれと同等の着心地をマシンメイド=ミシンを使って作り上げます。生地を立体的に裁断し曲線を描き、イセ込みしながらスピーディーにミシンで縫っていく。これはそう簡単にできるものじゃない。どの工場も絶対に嫌がるやり方でしょうね。」
イタリアのシャツで見たフルハンドメイドの職人技と、日本人だからこそできるミシンテクニック。このふたつを掛け合わせた“進化系”とも言える縫製技術が、高級メゾンからも信頼を得るHITOYOSHIのシャツを生み出します。

首周りや肩、アームホール、そしてバストからウエストといった動きのある部分を、曲線を描きながら縫い上げるシャツ。これこそがHITOYOSHIが考える美しいシャツなのです。
AIが勝てないもの。それは
”いいものを作りたい”という想い
「これからの時代、シャツ工場だけでなくいろんな業界のものづくりはもっと『ロボット』や『AI』が活躍するでしょう。99.9%間違いのない形で生産効率を上げていくわけです。
ただ、仮にロボットが人の手に置き換わったとしても、最終的な“0.1%”のジャッジ、例えば『ここはこうしたほうがいいよね』といった判断をするのは職人です。その点だけは人でしかできない、人が勝っている部分。そこに含まれているのは『いいものを作りたい』という職人たちの ”心構え” や ”意志”だと思います。
「これまでのシャツを取り巻く60年というのは大量生産の時代。シャツをたくさん売るために工場を拡大して、“見えないお客様”のために企画・開発を繰り返してきたんです。これからの10年は全く違う世界になります。お客様にぼくたちが近づいていく時代。そのために自分たちをどう定義するかが重要。創業当時は『工場』でした。工場はアウトソーシングでほとんどが下請け。自分たちが作りたいものが作れないわけです。
でも、これからの時代は我々が『メーカー』になる時代です。メーカーになる、つまりボタンをこちらで押せるようになって、主導権をこちらが握れるということ。」
届けたい相手と向き合うだけ
シャツは絶対になくならない
工場がメーカーになり、作り手自身がお客様と真剣に向き合う。見えなかったお客様が見えるようになることで、大きな変化が起こせる。HITOYOSHIはいまその道を一歩ずつ歩み始めています。

「従来の画一的なビジネスシーンが壊れて、シャツやスーツが着られなくなった。たしかにそうですが、そういう変化はファッションの歴史を振り返ると過去にもあったことです。変化が起きたときに、起きる前に、自分たちのものを届けたい相手と向き合うだけ。

例えば、昔はスーツやシャツを着る人はほとんどの作業を立ってしていたけれど、デスクワークが広がることで、“上着は脱ぐ”“前かがみになるからお腹や、肩回りのアームホールが突っ張る”ということが起き始めて、そのために、内側の生地を少なめにして外に逃がしてあげるような縫製をしないといけないよね。つまりとても立体的に作られるようになったわけです。

これからの10年でさらに立体的なものづくりになってくるとシャツを畳むことが難しくなってくる。だからきっとドレスシャツやインナーシャツは、店頭でも家でもハンガーに掛けるようになるかもしれない。CO2削減でシャツに付属していたビニールやプラスチックを使わないようになるでしょう。でも保健衛生のためのビニールを使わない時代になるなら、工場の中で一度洗ったものがお客様の手に渡るようになるかもしれない。

さらには、ハンガーに掛けられたシャツが美しく見えるように、シャツのサイズ展開も絞っていくことでお店をすっきり見せる必要が出てくる。

そんなことは近い将来に起こる話です。つまり、HITOYOSHIだけでなくファクトリエともしっかり連携して、提案したいお客様をしっかりと考え、”そのお客様に価値を感じてもらえるシャツを作り、わかりやすく提案する”。まずはそれが一番だと思います。その後はお客様とのキャッチボールですよね。

シャツはなくなりません。

嗜好品となったとしても絶対に残っていく。
そのうえで、誰にどんなものを届けていくか、というのがこれからの使命になっていきます。」
  • 最高の着心地を体感
    HITOYOSHIの
    シャツコレクション
今シーズン、新たに3種類のレディーメイド(既製)シャツが仲間入りして、Factelier by HITOYOSHIのビジネスシャツがバーションアップしました。トライしやすい価格の「ラフェッタ ブルー」から、自分らしいこだわりで作る「オーダーシャツ」まで、好みに合わせてじっくり選んでいただけます。
「ラフェッタ ブルー」
¥ 6,900 (税抜)
日常使いのシャツを
ちょっと贅沢に。
「カンクリーニ」
¥ 13,000 (税抜)
着心地もデザインも
ワンランク上を選びたい。
「トーマスメイソン」
¥ 16,000 (税抜)
最上級の既製シャツ
特別感を出したいなら。
「オーダーシャツ」
¥ 17,000 (税抜)
唯一無二のシャツを
最上級の生地で仕立てたい
    • ラフェッタ ブルー
    • カンクリーニ
    • トーマスメイソン
    • オーダーシャツ
    • 襟(カラー)
    • ワイド、ボタンダウン
    • ワイド、ボタンダウン
    • ワイド
    • 選べる4種類
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    • スリムフィット
    • スリムフィット
    • スリムフィット
    • ポケット
    • あり
    • あり
    • なし
    • 選択可
「ヒトヨシ」吉國社長×代表の山田による
トークイベントを開催。インスタでライブ配信も!
【日時】3/15(日)11:00〜12:00 銀座店にて
※ファクトリエの公式アカウントにてライブ配信
※イベントの詳細はこちらから