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ベルトを後ろでバックルに通し、ワンテールを作ります。トレンチらしいバックルが見えて後ろ姿にもきちんと感が漂います。
背面の左右にあるベルトループのところで、それぞれひと結びして固定します。簡単でいて、ベルトが外れてしまう心配もありません。望月さんがよくやるアレンジだそう。
細長くしたスカーフをベルトがわりに。「自分では見えないけれど(笑)後ろ姿は見られているもの。グッとおしゃれ感が増します」と望月さん。 スカーフ ¥8000(税抜)
ファクトリエのアイテムの中で多くのお客様から特に支持をいただいているアイテムを集めました
「ベーシック」との付き合い方
平均勤続年20年という“熟練の技術”とこだわりを凝縮させた一着は、美しいコートとしてファクトリエでは多くのお客様に愛されています。
長く使えるよう王道を意識したデザインは、まさに「究極のベーシック」と言える存在。そんなベーシックアイテムとどんなふうに付き合っていったらいいのか、人気スタイリスト望月律子さんをお招きしたトークイベントを開催しました。たくさんのお洋服と向き合ってきたプロならではおしゃれの考え方をぜひ参考にしてみてください。
PROFILE
女性誌「Precious」「eclat」などを中心に活動。ベーシックでいながら洗練されたスタイルが人気で、トークイベントやブランドとのコラボアイテムの開発など、活躍の場を広げ続けている。著書「望月律子のBASICTHEORY」が好評発売中。
仕事柄、たくさんのトレンチコートを見てきた望月さんに感想を聞いてみると「かっちりとしたオーセンティックな見た目と、着た時の生地の柔らかさや軽さのギャップに驚きました。体をきれいに見せてくれる縫製へのこだわりもすごいですね。着崩したときに品の良さを保ちながらこなれ感も出せる、この万能さはなかなか他では感じることができない、新しいベーシックだなと思いました」。
クラフトマントレンチ/ベージュ
クラフトマントレンチ/ネイビー
望月さん:
「ベーシックとひとくちに言っても、襟があってボタンがあっても、袖があるもの。ジャケットやシャツ、トレンチコートというのが私は特別に好きなんです。たとえばシャツは第二ボタンまで開けたら女らしく着ることもできるし、全部ボタンを留めたら、面接に行けそうなきちんと感のある装いにもなります。一枚でいろんな表情が楽しめるって、トレンド服ではできないんです。トレンド服は着るだけで今っぽく見えますよね。でも、それ以上のことはないんです。だから毎シーズン変わっていくわけです。一枚でいろんな顔ができるベーシックこそ、奥行きと面白さを感じますね」
では自分に似合うベーシックはどうやって探したらいいのでしょうか。
望月さん:
「私が思うベーシックとは、世間一般に言われるシャツやジャケットだけではなく、人によっては ”いつも同じようなニットを買ってしまう” というように、ご自身がつい手にとってしまう服があると思うんですね。それはすごくいいこと。そのアイテムこそが あなたにとっての”マイベーシック”です。買い続けていただいていいですし、ぜひ大事にしていただきたいと思います。
大切なのはそこにどんなトレンドを足していくか、なんです。トレンドを点で見るから買う服に迷うんです。似たような服がたくさんあるから自分で判断するのが難しくなりますよね。
まずはご自身のマイベーシックを大事にして、いつも頭の中に入れておいていただきたいなと思います。そこに相性のいいトレンドを選んでいくんです。
たとえば、この春でしたらトレンドのチュールスカートをいろいろなお店で見かけます。ですがボリューム感、丈、色など人それぞれ似合うものは違います。いつも買ってしまう ”マイベーシック” を思い浮かべて、どんなものが合うかを考えます。
そうすることで、自ずと自分に合うものが選べるようになります。どんなトレンドがきても、マイベーシックという軸さえブレなければトレンドを自分のものにできるようになります。」
「トレンチって素晴らしいアイテムです。いろんなテイストを受け止めてくれる、こんな万能なコートはほかにはないですよね。ただ春先になると、ベージュのトレンチをみんな着ていてちょっと恥ずかしくなったり(笑)。
どういうふうにトレンチコートを着こなせているかが大事になってきます。なんでも合う、安心感があるがゆえに、ただ着ているだけでは制服のように見えてしまいます。袖を軽くロールアップしてみたり、襟を立てたり、コーディネートとともに少しずつ表情を変えていく。その日に合わせてコーディネートを楽しめているか、で見え方は変わってきます。」
空気を入れるようなイメージで襟を持ち上げ、首と襟の間に一本指が通るくらいの隙間を作り、胸元も引き出して丸みを作っていきます。そうすると柔らかなイメージになるんです。そのまま着るのではなくどこか手を加えて”着崩す”と、お洋服ってガラリと印象が変わるんです。
ベルトのアレンジもさまざまにできますし、付属ベルトを外してしまうのもありなんです。お手持ちのベルトがあれば、それを使ってみるのもいいと思います。スタッズ付きベルトでオールブラックでまとめてもいいですし、今季トレンドの太めベルトをしてもいいです。ぜひ今年はトレンチコートを自分らしく楽しんで着ていただけたらと思います」
ベルトの3つのアレンジ
ベルトを後ろでバックルに通し、ワンテールを作ります。トレンチらしいバックルが見えて後ろ姿にもきちんと感が漂います。
背面の左右にあるベルトループのところで、それぞれひと結びして固定します。簡単でいて、ベルトが外れてしまう心配もありません。望月さんがよくやるアレンジだそう。
細長くしたスカーフをベルトがわりに。「自分では見えないけれど(笑)後ろ姿は見られているもの。グッとおしゃれ感が増します」と望月さん。
スカーフ ¥8000(税抜)