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木村石鹸工業

FACTORY

昔ながらの釜焚きでつくる、服が傷まない「木村石鹸」の魅力

大正13年創業の老舗石鹸メーカー「木村石鹸工業」は大阪府八尾市にあります。
多品種少量生産に強みを持つ同社は、生協向けのOEMと業務用石鹸の製造する、いわゆる「町の石鹸工場」でした。学生ベンチャーを立ち上げ、18年間経営に携り、家業に戻った木村さん。現在は、OEMから脱却すべく2015年から自社ブランド「SOMALI(そまり)」を作りました。

手作業でつくる「釜焚き製法」

先代の社長で、木村さんの父親が無類の石鹸好きだったことから、今なお職人が手作業で「釜焚き」によって石鹸の製造。「油脂の種類、年間の気候、気温、湿度など微妙に変化するので難しい」と語るのは製造部長の溝上さん。毎日同じようには製造ができませんので、職人は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をフル活用されているそうです。また、多品種小ロットに対応するには非効率でも、この方法が最適でもあります。

タオルの天敵は、合成洗剤

(左:製造部長の溝上さん)
やしなどの植物石鹸は、泡立ちがいいが、合成界面活性剤は浸透するため、すすぎでは取れない。合成洗剤の成分が残るので、天然の繊維は硬くなり、風合いが失われてしまいます(それを柔らかくするために柔軟剤を使う)。

※注意したほうがいいこと
・合成洗剤、柔軟剤は入れすぎるとダメ、繊維の吸水性がなくなる
(油の膜が張られるため、水を吸わなくなる)
・柔軟剤は殺菌成分があるため、肌には弱い人には向かない

石鹸で洗えば、10年でも20年でも、タオルの風合いは変わらない

(できたての固形石鹸)

一方で、石鹸は「すすぎ」をすれば成分がほとんど繊維に残りません。石鹸を中和するリンス剤で洗えば繊維の風合いも良くなり、吸水性も損なわれません。10年も20年も同じ風合いを楽しめるそうです。

年間100以上を試作し、50製品以上を作る技術力

OEMでは多品種小ロットがメインのため、取引際の要望に応じて、さまざまな石鹸やボディーソープを開発。少数精鋭の技術開発部では、年間100以上の試作を作り、ニーズに応えています。

待望の自社ブランド「SOMALI」

2015年にスタートしたSOMALIは天然素材にこだわり、昔ながらの釜焚き製法で作られた石鹸。SOMALIは衣類や肌にやさしく、水できれいにすすぎ落とすことができます。
一般的な合成洗剤に用いられる5つの成分(石油由来界面活性剤、合成着色料、合成香料、石油由来防腐剤、旧表示指定成分)を使わず、香りにも天然精油を使用。今では、多くのファンに愛されています。

木村石鹸工業株式会社

木村石鹸工業では創業以来、職人が手作業で「釜焚き」によって石鹸の製造を行っています。 鹸化の具合は、油脂の種類、年間の気候、気温、湿度などさまざまな状況によって微妙な変化があるため、毎回同じようには製造ができません。なので、当社の職人は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をフル動員しています。アルカリの強弱は、製造中の石鹸を自らの舌で舐めて判断したりもするのです。 この製造方法は、職人の経験と勘が大きなウェイトを占めている、ある意味「非効率」なものではあります。しかし、私たちは、この製造プロセスは極めて大切なものとして考えており、こうした製造ノウハウを今後もきちんと伝えて守っていきたいと考えています。

大阪府八尾市北亀井町2-1-30