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つかう人と、つくる人 vol.02 岡村綾子さん

つかう人。

岡村 綾子 様 会社員
商品名:ミニボストンバッグ/レッド(写真左)
バッグ利用開始:2018年3月

「おばあさんでも使っていたい赤いバッグ」

まわりがパッと明るくなる素敵な笑顔の岡村さんと、真っ赤なミニボストン。キュートな雰囲気がとてもお似合いです。気に入った物にはまっすぐひと筋。あまり浮気をしないタイプだという岡村さん。家族の思い入れのあるものを代々受け継ぎ大切にしていらっしゃいます。「祖母や母にもらった物を次の代に受け継ぎたいという思いがあるんです。私自身、50年後、おばあさんになってもこの赤いバッグを使っていたい。だから、きちんと磨いて愛情をもって接したいです」。この日、オイルケアを終えたばかりのミニボストンは、まるで愛のかたまりのように、じんわりと色を深めていました。

「出会えて良かったし、もっと知って欲しい」

イタリアへの留学中に現地のものづくりの現場を訪れたという岡村さん。「イタリアの革ベルトやレザージャケット、紳士物のシャツ工場などに行く機会があって。イタリアのものづくりに興味があり、イタリア晶員で、イタリア製がナンバーワンだと思い続けていました。それが、このバッグに出会って正直驚いて。この価格でこんなにクオリティーの高い革製品が日本の四国でつくられているなんてもっと早く知りたかった。今出会えて良かったし、より多くの方に知って欲しいです。使えばつかうほど味わいも出てくるし、感情移入して愛情がわいてくる商品だと思います」。

「つくりはしっかり、それでいて軽い」

ランドセル以来のあえて冒険した赤いバッグ。けれどそれは良い出会いだったそう。「元気がない日や今日はがんばろう!と、シャンとする為にこのバッグを選んでいるのに、会社では赤いバッグの元気な先輩という印象で。そこが面白いなと。物が自分を演出して逆にプラスのイメージを持たせてくれたという意味で、すごく良い出会いだと思っています」と岡村さん。「しっかりとしたつくりなのに軽いですし、小さく見えて通勤に必要なものはなんでも入る。小さなペットボトルも。持ち手のやわらかさや中の収納の良さも気に入っています。いろいろなロケーションで使えますよ」と、コンパクトさや機能面にも太鼓判を押してくださいました。

つくる人。

COMMENT

「そのものの寿命が終わるまで使い切る」

50年先も使いたいと思っていただけるのはとてもありがたいことです。職人や会社のみんなにも伝えます。お使いいただいているミニボストンは、ファクトリエさんとご一緒することになった第一号のバッグのひとつなんです。最初はA4版の大きなサイズだったものを「小振りにしてみては?」と、ファクトリエさんに意見をいただいて一緒につくった形です。コンパクトなサイズですが、ポケットには長財布も入るように設計しています。

僕たちのバッグつくりのモットーは機能性が一番。革にオリーブオイルを入れたのも、高い保湿力で長く使えるという機能性の部分を大事にしたからです。ただ、もしもお使いの途中で修理が必要になった時には送ってください。人の体と同じように、病気になったら治療をして、そのものの寿命が終わるまで使い切る。職人たちはそう思ってつくっています。ですから、長く持っていただけるならば、それは非常に嬉しい事なんです。

「最高レベルのものをつくりたい」

このオリーブレザーは、日本のタンナーでつくっていますが、日本の技術者とイタリアの技術者の意見を交えながら製作した革なんです。ですから少しイタリアの雰囲気があるんですよ。イタリアのものづくりをご覧になったと聞きました。日本の現状ですと、ものづくりに携わる人の地位、賃金が非常に低く稼げません。これでは家族を幸せにすることが難しい。だから人が集まらない。人が集まらなければ技術の継承ができないんです。こうしてだんだんと国内の製造業が消滅していく状況に陥っています。

日本の流通のしくみではメーカーが表にでません。だから、僕らのような国内のメーカーが知られていないのは当然なんです。販売を外に委ねる分さまざまリスクは減りますが、どんなにがんばってもメーカーの売り上げは低い。人口の減少や低価格な海外商品の影響もあって、だんだんと価格を抑えられてしまい多くの会社は悲鳴をあげています。ファクトリエさんはそれを変えたいと思ってくれています。ですから、僕らもひとりひとりの技術を最高レベルに磨いて、最高のものをつくりたいと思います。