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つかう人と、つくる人 vol.01 白鳥大司さん

つかう人。

白鳥 大司 様 会社員
商品名 : レザー縦型トート/ブラウン
バッグ利用開始 : 2017年8月

「つかい手は、つくり手に敬意をもって」

大切につかえば革製品は必ずいい顔になる、まるでお手本のような白鳥さんのトートバッグはくったりと艶やか。「つかい手は、つくり手に敬意をもたないといけない」。そんな誠実な言葉のとおり、白鳥さんの身につけている「物」たちはどれも美しく体に馴染んでいます。ファクトリエとの出会いは銀座に拠点をかまえる以前の6年ほど前。まだ商品もスタッフも少なかった時代です。「ひと通りのファッションを経験してブランド主義に疑問を持ちはじめた頃だった」と話す白鳥さん。神宮前の雑居ビルの一室で手に取った一枚のシャツから、ファクトリエとのご縁がはじまりました。

「丁寧な手仕事のハンドルが特に好き」

「レザーが大好きなんですが、今まで使っていた鞄はナイロン製の強度のあるハイテク素材ばかりでした。でも、何にも味がなくて……。使い込んでも古くなるだけのような気がしていたんです。そんな時に、銀座のお店でつくり手の話やオリーブオイルでなめされた珍しい革だと聞いてこのトートバッグを購入しました。ハンドルが特に好きなんです。カーブの丁寧な形状だとか、職人さんの丁寧な仕事が見えるから。購入してから2年間、仕事でもプライベートでもほぼ毎日使っています。」使いはじめはハリがありましたが、だいぶ柔らかく馴染んできました。」

「つくり手の心が見えるものが欲しい」

毎週の革の手入れを欠かさないと話す白鳥さん。革製品への深い愛は職人顔負けです。「野球部だった学生時代、先輩のグローブを毎週のように磨いていたので、革の手入れが血となり肉となり……今や習慣になっているんです。この鞄も雨の日は帰ったら乾拭きをしたり、月に1回はオイルケアをしたり。いつでも職人になれそうなほどです。(笑)ケア商品を探すことも多くて、先日A-LOOKさんのオリーブオイルレザー専用のオイルをネットで購入しました。これがスゴく良い。(笑)ファクトリエでも扱って欲しいなあ。」

つくる人。

COMMENT

「オリーブレザーの特徴は高い保湿力」

僕ら以上に丁寧にお使いですね。(笑)柔らかくてとてもいい雰囲気です。しっかりお手入れをしていただいてありがとうございます。オリーブレザーは油を加える工程でオリーブオイルを混ぜています。とても濃厚な油なのでバッグの素材として適した配合を見つけるまでに試行錯誤しました。オリーブオイルにはオレイン酸が多く含まれていて保湿力が高いんです。革は水が苦手ですが、それでも30%くらいの水を含んでいます。革そのものの保湿力が高いということは、傷みにくく、買った時の状態を長く保てるということ。もちろん経年変化はありますが、オリーブレザーの一番の特徴は長持ちなんです。

お手入れでは最初に革の表面についた汚れをとることが一番です。ブラッシングをよくすることで艶も出てきますよ。宣伝になるかもしれませんが(笑)……自社でオリーブオイルを入れたクリームを開発しています。白鳥さんにもご購入いただいたものです。うちのケアクリームにはオリーブオイルが入っているので、だんだん減ってしまう表面の油分を補充できると思います。もちろん、一般的なケア商品をお使いでもかまいません。

「己を磨いて現状を打破していきたい」

気に入っていただいたハンドルはうちの自慢できる部分です。こういったパーツを外注するところも多いのですが、うちではすべてを自社内でつくっています。こだわりというわけではありませんが、ハンドルは一番傷みやすいところですから、きれいに、丈夫につくることを目標にしています。ああしよう、こうしようと、何度もくり返しつくっているうちにここまで到達したという感じです。「バッグはにぎった瞬間だ」と、昔からうちの会長が言っていました。ですから、ハンドルを褒めていただけると非常に嬉しいですね。

「伝統を引き継いで」というメッセージをいただきました。日本で私たちのような製造業をつづけていくことは非常に厳しいものがあります。でもそれは、己を磨くことによって打破できるのではないかと思っています。苦しくてもなんとか続けることによって、後々また家業を繁栄できるのではないかと。今はマイナスのことでも、自分たちを磨くことでプラスにしたい。人気のある、人が集まる会社になれるようにがんばります。ぜひ、これからも応援してください。